「出世したいと思わない」48.2%…今どきの新社会人の出世欲の実情(最新)
2024/05/01 02:48


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今調査の調査用件は先行記事【新社会人への「つうこんのいちげき」となる言葉とは!?(最新)】を参照のこと。
次に示すのは調査対象母集団に対して、将来どの役職まで出世したいかを尋ねたもの。例えば全体では社長の値が7.3%と出ているので、調査対象母集団全体では7.3%が社長まで出世したいと考えていることになる。

↑ 将来どの役職まで出世したいか(属性別)(2024年)
全体では社長にまで出世したい人は7.3%、役員は13.7%、部長は18.4%、課長は12.4%。一つの組織にとどまるつもりはないので役職上の出世はあまり考えていない人もいるのかもしれないが、それにしても少々少ない気はする。一番多い部長ですら18.4%でしかない。
他方、出世したいと思わない人は48.2%。社会人1年生と2年生を合わせた調査対象母集団で5割近い人は課長にすらなりたくなく、出世そのものを考えていない、言い換えれば平社員のままでよいと考えていることになる。この出世欲の低さについて結果の報告書では「『出世したら負け』という言葉も聞こえるほど、近年では出世したくない若者が増えている。その原因として、出世した上司が幸せそうに見えない、所得以上に業務量やストレスが増える、プライベートが犠牲になる、などの見方がある」と説明している。
属性別に見ると、男性よりは女性の方が出世欲が低い。結婚して退社することを前提として働く人も少なくないのだろうか。また、社会人1年生より社会人2年生の方が「出世したいと思わない」の回答値が大きくなっているのが目にとまる。1年間の就業の中で、出世によるマイナス面を実際に見聞きした上での判断があるのかもしれない。
ともあれ、新社会人の半数ほどは出世を望んでいない。この実情を衝撃的にとらえる人も少なくないだろう。
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