20代の多くがアルバイトをきっかけに金銭感覚が変わる
2023/02/11 02:00
お金そのものに対する見方はもちろん、お金の使い方や貯め方への姿勢をも含めた金銭感覚が、時として大きな変化をすることがある。その変化をきっかけに、無駄遣いをしないようになったり、時間をかけて買い物をするようになったり、積極的に貯金をするようになることもあるだろう。20代にもそのような金銭感覚の変化が生じることはあるのか、あるとすれば何をきっかけとしているのか。SMBCコンシューマーファイナンスが2023年1月19日に発表した調査結果から、その実情を確認していく(【発表リリース:20代の金銭感覚についての意識調査2023】)。
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今調査は2022年11月25日から28日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で20代男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女・20代前半と後半の区切りで均等割り当て。未婚者780人、既婚者220人。調査協力機関はネットエイジア。
今調査対象母集団では69.8%もの人が、これまでに自分の金銭感覚が変化した経験を持っている。それでは具体的に、自分の金銭感覚が変化したきっかけは何だろうか。変化した人に尋ねた結果が次のグラフ。最上位についたのは「アルバイトを始めた」で30.2%となった。
↑ 自分の金銭感覚が変化したきっかけは(これまでに自分の金銭感覚が変化したことがある人限定、複数回答、上位陣、男女別)(2022年)
アルバイトは単純にお金だけでなく、色々な経験をも得ることができるために勧められることが多い。今件のように、金銭感覚の変化のきっかけを与えてくれるよい機会にもなりそうではある。自分で懸命に働いてようやく得られたバイト料を目にし、お金の価値を再認識できるのではないだろうか。
次いで多いのは「クレカを作った」で29.4%。クレジットカードを使い始めるとお金の使い方が雑になるイメージはあるものの、実際には使った金額は後程銀行口座などから引き出されるため、その時点で現実を知ることになる。あるいはそのような話を事前に耳にしており、無駄遣いをしないよう気を付けねばと身を引き締めるのだろうか。
次に「就職した」で25.8%。「アルバイトを始めた」同様に、自分で働いた対価を得ることで、お金の大切さを知ることになるのだろう。また、就職に伴いさまざまなお金にかかわる制度と向き合うことを余儀なくされるため、それらもきっかけとなるに違いない。「結婚した」「子供が生まれた」もあわせ、人生のマイルストーンがきっかけとなることは多いようだ。
「一人暮らしを始めた」「恋人ができた」のように、お金にかかわる出来事によって金銭感覚が変化することもあれば、もっと直接的に「お小遣いが増えた・減った」「コロナ禍で家計が悪化した」のようなきっかけもある。たいていは厳しさに直面し、金銭感覚を変化せざるを得ないあたりだろうか。
男女別に見ると、多くの上位項目で女性の方が値は上。女性の方が金銭感覚が変わるきっかけが多い、触発されやすいということなのだろうか。特に「結婚した」「子供が生まれた」では男女間で2倍以上もの差が生じており、女性が深く関係するであろうこれらの出来事で金銭感覚が変わる実情がうかがえる。男性は「一人暮らしを始めた」で女性を大きく上回る値が出ているが、これは単純に男性の方が一人暮らしをする機会が多いからではと思われる。
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