食料品は節約志向高まるも店頭価格上昇で堅調…2023年9月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス2.8%

2023/10/26 04:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2023年10月25日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2023年9月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2023年9月は食料品においては節約志向の高まりから買い控え傾向が強くなったものの、店頭価格の上昇が幸いし堅調、高気温の影響で季節物が動かずに衣料品は軟調、住関品は好調だった。結果として、売上総額の前年同月比はプラス2.8%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の54社・10803店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で7店舗増加、前年同月比で70店舗増加している。売場面積は前年同月比99.4%となり、0.6%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス3.3%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆708億7238万円(前年同月比102.8%、△2.8%)

・食料品部門……構成比:72.6%(前年同月比104.8%、△4.8%)

・衣料品部門……構成比:4.3%(前年同月比96.5%、▲3.5%)

・住関品部門……構成比:17.5%(前年同月比102.3%、△2.3%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比106.8%、△6.8%)

・その他…………構成比:5.4%(前年同月比85.6%、▲14.4%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は節約志向生じるも
価格上昇で堅調。
衣料品は高気温で軟調。
農産品はレタス、きゅうり、キャベツ、ピーマン、なす、南瓜、きのこ類、カット野菜などの動きはよかったが、玉ねぎ、大根、白菜、人参、トマト、ミニトマト、とうもろこし、ブロッコリー、ほうれん草などの動きは鈍い。無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜やカットサラダ、カットフルーツはよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。最近は色々な野菜の組み合せをすることで種類も多様になっている。

畜産物は牛肉や豚肉が軟調。鶏卵や加工肉は好調。

水産品は、刺身盛合わせ、まぐろ、生かつお、まいわし、さんま、サーモン、生秋鮭、ホタテ、冷凍魚、漬け魚、塩鮭、塩さば、生筋子、海藻類などの動きはよかったが、たこ、かじき、するめいか、かれい、鯛、あじ、うなぎ、えびなどの動きはいまいち。惣菜では温惣菜は、揚げ物、天ぷら、オードブル、中華、焼き魚、焼き鳥は好調。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調。弁当、寿司も好調。その他食品は、米、飲料、乳酸菌飲料、乳製品、牛乳、アイスクリーム、冷凍食品、乾麺、パン類、カレー・スープ、水物、漬物、佃煮、納豆、豆腐、米菓、スナック菓子、豆菓子、グミ、キャンディー、のど飴などがよかったが、パスタ、カップ麺、鍋つゆ、基礎調味料、シリアル、チョコレート、酒類の動きは鈍い。

衣料品ではフォーマル、半袖ドレスシャツ、ショートパンツ、半袖Tシャツ、フォーマルスーツ、カジュアルシャツ、デニムパンツ、Tシャツなどが堅調。

住関品では日用雑貨品はランドセル、ラップ・ホイル類、ペーパー類、カードゲーム、キッチン用品関連、バス・トイレ用品、洗濯・清掃用品、ランチボックス、ステンレスボトル、フライパン、書籍、文具などの動きは好調だが、TVゲームソフト、カセットコンロ・ボンベ、タオル、タバコなどの動きは鈍い。医薬・化粧品は、カウンセリング化粧品、風邪薬、メイク用品、UV・スキンケア、汗拭きシート、制汗剤、衣料用洗剤、芳香剤、殺虫剤などの動きがよく、抗原検査キット、マスク、除菌ジェル・シート、シャンプー・リンス、住居用洗剤、防虫剤は軟調。

「その他」項目は前回月から続く形で軟調さを見せ、マイナス14.4%。サービスはプラス6.8%と堅調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているが、それでも奮闘した結果となった。

次回月となる2023年10月は9月同様に新型コロナウイルスの流行という特殊要因があるが、行動規制のたぐいはなく、外出機会を後押ししている。気候は北海道や北日本の北部を除き平年より寒い日々が続いており、季節物は期待できる。食料品は前年同月の影響があるが単価引き上げも考慮すると軟調かそこそこ、衣料品や住関品はそれなりの値を示すかもしれない。


↑ 今件記事のダイジェストニュース動画。併せてご視聴いただければ幸いである



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