新しい意味や使い方を持つ「引く」「盛る」「推し」使ったことある?(最新)
2023/11/26 02:32


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今調査の調査要綱は先行記事【言葉の意味や使い方が分からない時、調べたり確かめたりしてますか?(最新)】を参照のこと。
次に示すのは、既存の言葉を使った短い言い方で、新しい意味や使い方が辞書に記載されるようになった5つの言葉について、それを使うことがあるか否かを尋ねた結果。今回挙げた選択肢の中では「引く」がもっとも多くの人に使われており、70.0%が回答している。

↑ 使うことがある言葉か(ある人)(2023年)
「盛る」「寒い」「推し」も、普段からよく使われているように思う人も多いだろうが、実際には5割前後しか使っている人はいない。もっとも設問では単に「使うことがあるか否か」だけであって、使用シーンまでは問われていない。日常生活の中での雑談でなら使ったことがあっても、仕事でのやり取りでは使わないとの人も少なくないだろう。
一方、「詰んだ」は30.5%にとどまっている。元々使うシーンが他の言葉と比べると限定されているのと、フランクな雰囲気が強いため、日常会話以外では使えないとの判断をする人が多いものと思われる。
これを回答者の年齢階層別に見たのが次のグラフ。

↑ 使うことがある言葉か(ある人、年齢階層別)(2023年)
今回取り上げた意味の言葉が、いずれも新しいものであることから、いずれもおおよそだが若年層ほど使った人が多く、年上に連れて少なくなっていく。先に「詰んだ」は16-19歳では82.3%もいるのに対し、70歳以上では7.4%しかいない。「寒い」の40代の値はおそらくイレギュラーだろう。
一方で(イレギュラーと思われる値をのぞけば)「寒い」「推し」「詰んだ」は16-19歳がもっとも高い値で、年齢とともに使う人の割合が減っていくのに対し、「引く」は30代、「盛る」は20代がピークとなっている。その言葉の意味から、使われる場面が学生ではあまり無いのだろうか。
これらの言葉は元々の意味から転じたものが多いため、文脈を読み取ればそれとなく理解できるものも多い。とはいえ、知っている人と知らない人の間でこの言葉が交わされると、意思の齟齬が生じることもあるだろう。いわゆる世代間ギャップのたぐいであり、使う際には注意するに越したことはない。
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