動画視聴とニュース…子供達はインターネット接続テレビで何をしているのだろうか

2022/06/09 02:00

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以前はインターネットとは隔離されていたテレビだが、いつの間にかインターネット接続が当たり前のものとなり、動画などのアプリを楽しんだり音声認識によるアシスタント機能を使うことができるようになった。それではそのインターネット接続ができるテレビで、子供達は具体的にどのようなことをしているのだろうか。内閣府が2022年3月31日付で報告書を発表した、【令和3年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の内容から、小中高校生における実情を確認する。

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テレビでのインターネット利用、トップは動画視聴


今調査に関する調査要項は先行記事の【インターネット利用端末は小学生では家庭用ゲーム機、中高生ではスマートフォン(最新)】を参考のこと。

次に示すのは主要なインターネットへの接続可能なテレビ(以後単にテレビと表記)を使ってインターネットを利用している人における、具体的な利用状況。数字が無い欄は回答者が皆無であることを意味する。

↑ インターネットで何をしている(テレビでインターネット利用者限定、小中高校生、複数回答)(2021年)
↑ インターネットで何をしている(テレビでインターネット利用者限定、小中高校生、複数回答)(2021年)(2021年)

もっとも多い利用内容は動画視聴で、73.8%の人が動画視聴をしていると回答している。次いでニュース(視聴)の45.8%、音楽視聴の24.1%。ゲームは8.9%にとどまっている。テレビでコミュニケーション(メール、掲示板やソーシャルメディアの読み書きなど)をする人はほとんどいないが、テレビは普通リビングなど家族が集まる場所に設置されており、プライバシーの類は守られないことを考えれば、値の低さも容易に理解はできよう。

これを全体比で算出したのが次のグラフ。上記が「テレビでインターネットを利用する人における利用実情」であるのに対し、これは全体に占める割合。例えば動画視聴の項目は34.5%とあるので、小中高校生全体の34.5%は、テレビで動画視聴をしている形となる。子供達の実態を全体的に見る時に役立つ値といえる。

↑ インターネットで何をしているか(テレビ、複数回答、小中高校生全体比)(2021年)
↑ インターネットで何をしているか(テレビ、複数回答、小中高校生全体比)(2021年)

動画視聴以外にもニュースが21.4%と2割超え、音楽視聴は11.3%と1割超え。テレビによるインターネットは、大体この3項目の用途に利用されていると見ればよいだろう。

高校生に限ってみると!?


今件を高校生に限定して確認したのが次のグラフ。まずはテレビでインターネットを利用している人限定による値。

↑ インターネットで何をしているか(テレビでインターネット利用者限定、高校生、複数回答)(2021年)
↑ インターネットで何をしているか(テレビでインターネット利用者限定、高校生、複数回答)(2021年)

小中高校生全体と比べ、回答値が低い項目が多い。高校生のほぼすべてがスマートフォンでインターネットを利用していることから、わざわざテレビを使わずとも自分のスマートフォンで事足りてしまうからだろう。一方で、動画視聴がもっとも多く、ニュース、音楽視聴が続くという序列に変わりはない。

これを高校生全体比で見たのが次のグラフ。

↑ インターネットで何をしているか(テレビ、複数回答、高校生全体比)(2021年)
↑ インターネットで何をしているか(テレビ、複数回答、高校生全体比)(2021年)

高校生全体の33.2%はテレビで動画視聴をし、19.8%がニュースを視聴、9.1%が音楽視聴をしている。ゲームをする人は3.2%。そのまま社会人となり、あるいは大学に進学する、成人間近な高校生たちが、少なくとも現状ではこのような状況にあることを、再認識させられる次第ではある。


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