最近もっとも値上がりを実感したものは「食品」(最新)

2022/08/11 02:56

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2022-0803新型コロナウイルスの流行による生産拠点での生産力の低迷や流通網の混乱、為替の変動、ロシアによるウクライナへの侵略戦争などを原因とし、昨今ではさまざまな商品やサービスの値上がりが目にとまる。それでは実際に人々は、どのようなものに対して値上がりを実感しているのだろうか。今回はソニー生命保険が2022年7月26日に発表した、家計に関する意識などの調査「家計防衛に関する調査」の結果から確認する(【発表リリース:家計防衛に関する調査2022】)。

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今調査は2022年6月9日から13日にかけてインターネット経由で18-69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女・年齢階層(10・20代、30代、40代、50代、60代)で均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。

次に示すのは最近(特に期間は設定されていない)、値上がりを実感したものについて複数回答で答えてもらった結果。トップには「食品」が6割超えの値でつく形となった。

↑ 最近、値上がりを実感したもの(複数回答、上位陣)(2022年)
↑ 最近、値上がりを実感したもの(複数回答、上位陣)(2022年)

トップの「食品」とそれに続く「ガソリン」は他の品目と比べて突出した形で大きな値を示している。各企業から相次いで、さらには短期間に複数回もの値上げが発表され実施されている「食品」、そして原油価格の高騰で価格が上昇している「ガソリン」に、多くの人が値上がりの実感をしているのは当然の話かもしれない。双方とも単に値上がりしているだけでなく、日々の生活の上では欠かせない存在で、頻繁にその価格を目にし、購入をしているからだ。

次いで「電気」が36.0%、「日用品」が31.8%、「ガス」が24.1%。「電気」や「ガス」は「ガソリン」同様に原油価格の高騰が大きな要因であり、また日々の生活の中では欠かせない存在なだけに、値上がりが目にとまるのも当然かもしれない。ただし実際に値上がりを体感するのは、月一ぐらいの頻度で届く支払い明細書を見る場面でなので、「食品」や「ガソリン」と比べると低い値にとどまってしまうのだろう。

これを回答者の居住地域別に見たのが次のグラフ。

↑ 最近、値上がりを実感したもの(複数回答、上位陣、地域別)(2022年)
↑ 最近、値上がりを実感したもの (複数回答、上位陣、地域別)(2022年)

全体のトップは「食品」だが、北海道・東北、北陸・甲信越、東海、中国・四国、九州・沖縄では「食品」よりも「ガソリン」の方が高い値となっている。近畿では両者が同じ値。これらの地域では自動車の利用頻度が高く、その分「ガソリン」を給油する機会が多いため、値上がりを強く感じているのだろうか。

また沖縄では「日用品」「外食サービス」「飲料」の値が突出している。代わりに沖縄では「スマホ端末」の値が他地域と比べるときわめて低い値にとどまっている。物価の値上がりの仕方において、沖縄ではこれらの傾向を生み出すような、他地域とは異なる動きが生じているのかもしれない。


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