夜間が多い傾向…交通運輸・観光サービス業での迷惑行為の発生時間帯実情(最新)

2022/02/08 02:52

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2022-0202交通運輸・観光サービス業で働く人に対する利用者の迷惑行為、いわゆるカスハラ(カスタマーハラスメント)が問題視されている。その迷惑行為はどのような時間帯で発生したのだろうか。全日本交通運輸産業労働組合協議会が2021年11月24日に発表した、交通運輸・観光サービス業における利用者の迷惑行為に関する調査結果から、迷惑行為の発生時間について確認する(【全日本交通運輸産業労働組合協議会】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【交通運輸・観光サービス業で客からの迷惑行為の被害を受けた人は46.6%(最新)】を参照のこと。

今調査結果によると、交通運輸・観光サービス業で働く人に対する利用者の迷惑行為による被害を経験したことがある就業者は直近2年間で限定しても46.6%に上った。16回以上も受けた人も3.1%いる。

↑ 直近2年以内に利用者などからの迷惑行為の被害にあったことがあるか(2021年)(再録)
↑ 直近2年以内に利用者などからの迷惑行為の被害にあったことがあるか(2021年)(再録)

それでは迷惑行為はいつ発生したのだろうか。全体では20-24時の時間帯がもっとも多かったとの結果が出た。

↑ 迷惑行為が発生した時間帯(対面での迷惑行為限定)(2021年)
↑ 迷惑行為が発生した時間帯(対面での迷惑行為限定)(2021年)

多くは通勤や通学で使われることから、その時間帯での利用者が多く、必然的に迷惑行為もその時間帯で多くなるとの推測ができる。実際には出勤・登校時にはさほど多くなく、帰宅時に多く発生する傾向が確認できる。出勤・登校時は会社や学校の時間が迫っており、迷惑行為をする余裕も無いからかもしれない。

20-24時に一番多くなるのは、単純に仕事や学校からの帰りだけでなく、飲み屋などに立ち寄っての帰りの人も多くなり、そのような人は気が大きくなり、迷惑行為を起こしてしまう可能性が高くなるからだろうか。

これを業種別に見たのが次のグラフ。

↑ 迷惑行為が発生した時間帯(対面での迷惑行為限定、業種別)(2021年)
↑ 迷惑行為が発生した時間帯(対面での迷惑行為限定、業種別)(2021年)

海運・港湾は実件数が10件のみで統計上のぶれが生じてしまっている。それを除けば、それぞれの業種が普段よく利用されている時間帯で迷惑行為が多数発生していることが分かる。タクシーが典型的で、20時から深夜における発生が7割を超える結果が出ている。特に0-6時で33.8%の値が出ているのが特徴的。飲み屋で酔った後の帰宅時に迷惑行為を起こす利用者が少なからずいるのだろう。

似たような使われ方をする鉄道とバスを比較すると、バスは午前中からお昼ぐらいまでの時間が多く、鉄道は少なめ。他方鉄道は日暮れから夜中にかけての時間で多くなっているのが実情ではある。

公共交通機関などを利用する際に、自分はお客様だからと態度が大きくなり、従業員に横柄な態度を取ってしまう人がいる。利用中に何かトラブルが生じたり、気に食わないことがあったりすると、従業員に八つ当たりをしてしまうケースもあるだろう。特に交通機関で遅延が生じていたり、飲酒で気が大きくなっていると、そのような行為におよんでしまうかもしれない。しかし従業員とて人間に他ならない。そして従業員に当たっても事態が解消することは無い。大人げない行為は慎んでほしいものではある。


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