小学生女子が将来つきたい職業、トップはパティシエ(最新)
2024/06/27 02:38
小学校に通う年頃になると、社会の仕組みのあれこれを学び、将来の自分の姿をイメージするようになる。その小学生は将来どのような職業につきたいと考えているのだろうか。学研教育総合研究所が公開している「小学生の日常生活・学習に関する調査」の結果から、小学生女子の実情について確認する(【白書シリーズWeb版】)。
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今調査の調査要項は先行記事の【平均は21時36分…小学生の就寝時刻(最新)】を参照のこと。
最初に示すのは小学生のうち女子に対し、将来つきたい職業を択一で尋ねたもの。上位陣を抽出している。
↑ 将来つきたい職業(小学生女子、上位陣)(2023年)
トップについたのは「パティシエ」。フランス語でお菓子屋さん、菓子職人を意味する言葉で、可愛いもの、好きなものを作る職業として憧れを抱いている人が多いのだろう。第2位と比べて2倍近くもの回答値を示す圧倒的な人気ぶりではある。
次いで多いのは「看護師」で5.3%、次いで「歌手・アイドル」が4.0%、「医師(歯科医師含む)」「保育士・幼稚園教諭」の3.7%と続く。小学生男子では「ネット配信者」「警察官」「その他スポーツ選手」が上位についており、男女のあこがれや、将来への考え方の違いが透けて見える。
次いでこれを学年別に区分したのが次のグラフ。空欄はその属性での回答値が少数のため、公開されていないことを意味する。
↑ 将来つきたい職業(小学生女子、各学年上位陣抜粋、学年別)(2023年)
小学生女子全体ではトップの「パティシエ」はどの学年でも高い値を示しており、全学年でトップとなっている。小学生女子にとってパティシエがどれほど人気なのか、よく分かる結果ではある。
全体値では「パティシエ」の次に多い「看護師」だが、小学1年生・2年生では回答値が低く非公開。「歌手・アイドル」は小学3年生と小学5年生・6年生で回答値が低く非公開。職業によって、低学年から高評価を受けているものと、高学年から高評価を受けているものとがあるようだ。
また、多くの職業では1つや2つ、あるいは3つしか回答値がグラフ上になく、それ以外の学年では回答値が低く非公開という、バランスの悪い回答状況にある。学年とともに増えたり減ったりのような傾向だった動きすらなく、回答そのものがばらけている感は強い。その意味では、トップの「パティシエ」や、「看護師」「歌手・アイドル」「医師(歯科医師含む)」は、比較的安定した、学年を超えて憧れの対象にあるとみてよいだろう。
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