世界全体で1085億ドルの市場規模…世界のモバイル向けゲームアプリの市場規模実情(最新)

2024/08/27 02:31

このエントリーをはてなブックマークに追加
2024-0813総務省は2024年7月5日付で2024年版となる最新の【情報通信白書】を公開した(【発表リリース:令和6年「情報通信に関する現状報告」(令和6年版情報通信白書)の公表】)。構成要素の一部は各種記事で精査した調査結果「通信利用動向調査」を基にしているが、他にも色々な調査結果や資料を収録している。今回はその中から、世界全体と日本に限ったスマートフォンやタブレット型端末などのモバイル向けゲームアプリの市場規模の現状と近未来予想に関するデータを再確認する。

スポンサードリンク


最初に示すのは、世界および日本に限定したモバイル向けゲームアプリ市場の現状と2026年までの予想。2023年までが確定値で2024年以降は予想値。データの一次ソースはイギリスに本社を置く情報事業の多国籍企業Informa社のハイテク関連産業調査部門Omdiaとなっている。なおモバイルとは今件においては従来型携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末を指し、市場はそれら端末で用いられるアプリそのものの販売やアプリ内での課金が対象となる。無料でアプリを提供し、表示されている広告で収入を得ているビジネスモデルの場合、その広告費は含まれないので、広義の意味でのモバイル向けゲームアプリ市場はもう少し大きなものと考えられる。

↑ 世界のモバイル向けゲームアプリ市場規模(従来型携帯電話・スマートフォン・タブレット型端末のアプリおよびアプリ内課金対象、2024年以降は予想値、億ドル)
↑ 世界のモバイル向けゲームアプリ市場規模(従来型携帯電話・スマートフォン・タブレット型端末のアプリおよびアプリ内課金対象、2024年以降は予想値、億ドル)

2016年時点では世界全体で458億ドルだったモバイル向けゲームアプリ市場も、2021年には1292億ドルにまで成長。その後、新型コロナウイルスの流行や、半導体不足によるモバイル系端末そのものの普及鈍化、さらにはロシアによるウクライナへの侵略戦争で生じた資源高騰による景気後退などでモバイル向けゲームアプリ市場も落ち込むが、その後は状況の回復とともに再成長をはじめ、2026年には1380億ドルにまで達すると予想されている。ただしOmdiaの予想の限りでは、日本国内におけるモバイル向けゲームアプリ市場は今後も縮小を続けるようだ。

その日本国内に限れば、2016年では109億ドルだったのが2021年では216億ドルにまで達したものの、それをピークに漸減し、2026年では115億ドルになるとのこと。白書本文および収録データページに説明はないが、日本のゲームアプリ市場は世界全体の動向に反して、縮小するであろうと予想されている。

日本の市場規模が世界全体に占める比率を計算すると次の通り。

↑ 世界のモバイル向けゲームアプリ市場規模(従来型携帯電話・スマートフォン・タブレット型端末のアプリおよびアプリ内課金対象、日本市場の世界全体に占める比率、2024年以降は予想値)
↑ 世界のモバイル向けゲームアプリ市場規模(従来型携帯電話・スマートフォン・タブレット型端末のアプリおよびアプリ内課金対象、日本市場の世界全体に占める比率、2024年以降は予想値)

予想値は漸減状態となっている。国内市場規模がピーク予想の2021年ではほぼ横ばいの動きとなるが、それ以降は減少する一方である。

スマートフォンやタブレット型端末のようなモバイル系端末は、機動力の高いインターネット情報端末として多数の人に受け入れられ、今やインフラのような立ち位置を確保している。その上で提供されるゲームアプリの市場は、世界規模においては、今後もそれなりに拡大を続けていくことだろう。


■関連記事:
【スマホ保有者の3割は有料ゲームアプリ購入経験あり、ゲームアプリのアプリ内課金は1/3超】
【「スマホゲームアプリ疲れ」体感者、就業者では2割近く】
【平均4本、中には10本以上も・同時に遊んでいるスマホゲームは何本?】

スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS