子供のインターネット利用機器の専用・共用実情(パソコンやスマートフォン)(最新)
2024/04/11 02:53
先行記事【テレビ5割強、スマホは1/4強、自宅用パソコンやタブレット型端末は4割近く…9歳以下のインターネット利用機器の利用状況(最新)】で内閣府が2024年3月に発表した、低年齢層のインターネットに関する利用実情を調査した結果【令和5年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の報告書を基に、9歳以下の子供達におけるインターネットの利用実情を確認した。今回はその中で多くの人が知りたいと考えているであろう、それらの機器の専用・共用実情をパソコンやタブレット型端末、そしてスマーフォンについて見ていくことにする。子供達は自分専用のパソコンやスマートフォンでインターネットをしているのだろうか。
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今調査の調査要綱は先行記事の「テレビ5割強、スマホは1/4強、自宅用パソコンやタブレット型端末は4割近く…9歳以下のインターネット利用機器の利用状況(最新)」を参照のこと。
次以降に示すのは、それぞれの機器でインターネットを使っている子供限定で、その機器が子供専用のものか、誰かと共用しているものかを答えてもらったもの。
まずは自宅用のパソコンやタブレット型端末。
↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(パソコンやタブレット型端末、該当機器でインターネット利用者限定)(2023年)
イレギュラーな値もいくつか見受けられるが、おおよそは保護者と共用による利用。高額であることや移動が難しく一定の場所が必要なこと、多様なことができる機器であることから、子供専用の機器は買わずに保護者のを使わせるというスタイルがほとんどなのだろう。それでも全体で20.3%が自分専用とあるのは、その中身の少なからずがタブレット型端末だと考えられる。
続いてスマートフォン。
↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(スマートフォン、該当機器でインターネット利用者限定)(2023年)
子供専用による利用はごく少数で、ほとんどが保護者との共用によるもの。保護者の目の前で、あるいは保護者とともに操作することだけが許されているのか、一人で持ち歩いて利用することを許可されているのかまでは今調査では分からないが、少なくとも9歳以下におけるスマートフォンでのインターネット利用者は、そのほとんどが保護者との共用のもので、自分だけの専用のスマートフォンを使っているのはごく少数に違いない。
ただし5歳以降少しずつ自分専用の値が伸びて、7歳では21.3%、9歳では36.6%にもなる。これは満7歳で該当する子供が小学校に入学するからだと思われる。小学校への入学は、子供にとって自分専用のスマートフォンを持てるようになるきっかけとなり得るわけだ。
今件は9歳以下の子供に限った専用・共用の実情。操作の難しさやインターネットの利用時の危険性などを考えると、保護者と共用のパターンが多分ではないかとの推測は容易にできるが、それが裏付けられたことになる。今後インターネットのさらなる普及、社会への浸透に連れ、これらの値がどのような変化を見せるのか、次年以降の調査結果が楽しみではある。
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