テレビ5割強、スマホは1/4強、自宅用パソコンやタブレット型端末は4割近く…9歳以下のインターネット利用機器の利用状況(最新)

2024/04/10 02:25

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2024-0406内閣府は2024年3月、低年齢層のインターネットに関する利用実情を調査した結果【令和5年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の詳細値を発表した。その内容によると、9歳以下の子供で構成される調査対象母集団においては、スマートフォンでインターネットを利用している子供の割合は1/4強であることが分かった。テレビでは5割強、自宅用パソコンやタブレット型端末では4割近くが利用している。

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調査結果によると、今調査対象母集団において何らかの機器で子供がインターネットを利用している人は74.9%となった。

↑ インターネットを利用しているか(9歳以下)(2023年)
↑ インターネットを利用しているか(9歳以下)(2023年)

設問では「あなたのお子様は、インターネットを利用していますか」「サイトやコンテンツを見たり、文章を書きこんだりすることです。インターネットには、WEBサービスおよびアプリケーションを含みます」とあるため、当人の意志によるものでなくとも保護者が子供に利用をうながしたりサービスを楽しませていれば、利用したと判断されることになる。ゼロ歳児が積極的にウェブブラウジングやソーシャルメディアの書き込みをするとは考えにくいが、動画投稿サイトの動画の閲覧や、インターネットサービスによる子供向けの絵本サイトの閲読を保護者が手ほどきすることはあるだろう。

今調査の限りでは、2歳の時点ですでに6割近く、4歳では7割強の子供が、何らかの形でインターネットを利用していることになる。小学校に上がる時点(6-7歳)ですでに8割に達している。

それでは具体的にどのような機種でインターネットを利用しているのか。機種の並びは資料に準じている。

↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(9歳以下、複数回答、全体比)(2023年)
↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(9歳以下、複数回答、全体比)(2023年)

もっとも多いのはテレビの53.3%で、次いで自宅用パソコンやタブレット型端末の38.0%。(家庭用)ゲーム機は35.8%、スマートフォンは27.1%、学校から配布・指定されたパソコンやタブレット型端末は26.3%。これらの値はあくまでもインターネット利用機器としてのものなので、インターネットに接続せずに利用をしているケースは多々あることに注意が必要となる。子供向けのインターネット利用機器としては、テレビや自宅用パソコンやタブレット型端末(他調査から推測するに、その多分はタブレット型端末)、ゲーム機が主軸のようだ。

これを年齢階層別に見たのが次のグラフ。空欄の部分は該当者がいないことを意味する。

↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(9歳以下、複数回答、年齢階層別、各属性全体比)(2022年)
↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(9歳以下、複数回答、年齢階層別、各属性全体比)(2022年)

2歳あたりからスマートフォンの値が一定の値を示しているが、これは多分に保護者所有の機器を共有する形で利用しているからなのだろう(詳しくは別の機会で解説するが、実際にその通りの結果が出ている)。

自宅用パソコンやタブレット型端末(恐らくその大部分はタブレット型端末)もスマートフォンと似たような動きをしているが、2歳から4歳にかけて、6歳から7歳にかけても伸びている。タブレット型端末そのものの保護者における普及率が影響していると見てよい。保護者が所有していなければ、子供と共有することは不可能。。

ゲーム機は子供が小学校に上がる前後から利用率が伸びていく。これは主に子供自身の専有として、あるいは兄弟姉妹との共有で利用するようになるからだろう。この点がスマートフォンとは異なる動きである。

学校から配布・指定されたパソコンやタブレット型端末は6歳以降に急に値が伸びる。これは単に、小学校に入る段階で配布や指定が行われるケースが多々あるからだろう。



今件調査は保護者による回答だが、該当年齢においては保護者の下で各種機器でインターネットを利用するケースがほとんどであり、自分で端末を調達して保護者に隠れて利用する状況は想定し難いため、ほぼ利用実情との差異は無いものとみて間違いはない(小学生になれば小遣いをためて携帯ゲーム機を自分で購入する可能性はあるものの、インターネットへの接続は自分で契約するのは難しい。外部のWi-Fiを使えば話は別だが)。特に小学校に上がる前の子供におけるインターネット利用状況は調査される機会があまりないため、今件結果は非常に有意義なものに違いない。


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