「安心して夜に外出ができる」主要国では35%が否定
2019/06/04 05:18


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今調査の調査要綱は先行記事【「自国の民主主義の実情に満足している」全体では45%】を参照のこと。
次のグラフは「多くの人は夜中に出歩くと危険な地域に住んでいる」との問いに対する同意率。完璧に安全な地域だけの国は想定し難いが、治安がよく、交通機関などの環境整備が進み、経済的にも民意の上でも安定していれば、夜中の出歩きでも危険だと認識しなければならない場所は少なくなる。そのような場所が自国に多々あるのか否かとの問いは、治安や経済などの観点で、自国が落ち着いているか、安定しているかの認識を確認できる指標となる。要はこの値が高いほど、自国の情勢が悪いものだとの自覚を持っていることになる。

↑ 自国における実情(多くの人は夜中に出歩くと危険な地域に住んでいる)(2018年春)
調査対象国全体の中央値は35%。おおよそ1/3が危険を覚える人が多いとの認識で、少数派に留まっている。地域的な傾向は見受けられず、むしろ国別の違いが顕著に出ていて興味深い。50%を超える区切りで確認すると、ギリシャ、イタリア、インド、チュニジア、南アフリカ、ナイジェリア、アルゼンチンが該当する。逆に30%未満ではスウェーデン、フランス、ポーランド、スペイン、インドネシア、日本、イスラエル、メキシコが該当。
それぞれの国において「多くの人は夜中に出歩くと危険な地域に住んでいる」の意味、解釈が多少は異なっている可能性もあるが(特に「危険」の度合い)、個々の国における自国の治安や社会情勢への認識が透けて見えてくる。
無論この値が低い国の方が、自国における情勢の安定感、安全さを享受していると認識していることになる。しかし低い国においても、夜中の出歩きを推奨しているわけでは無いことに注意を願いたい。
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