アメリカ合衆国のツイッター利用者は同国全体と比べると若者の割合が多く、教育水準が高く、世帯年収が高い(最新)
2019/05/24 05:01
アメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerは2019年4月24日、同国におけるツイッターの利用実情に関する報告書【Sizing Up Twitter Users】を発表した。今回はその内容を基に、同国のツイッター利用者における属性別の傾向を確認していくことにする。ツイッターの利用者はどのような人が多いのだろうか。
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今調査の調査要綱は先行記事【アメリカ合衆国のツイッターのツイートのうち8割はツイート頻度上位10%の人達から発せられている(最新)】を参照のこと。
ほぼ同時期にPew Research Centerから発表された別の調査結果によれば(【アメリカ合衆国のソーシャルメディア利用実情】)、アメリカ合衆国の18歳以上においては22%の人がツイッターを利用している。若年層、高世帯年収、高学歴、都心部居住者の方が利用率は高い。
↑ ツイッターの利用実情(アメリカ合衆国、18歳以上、属性別)(2019年1月)
今回はそのツイッターの利用者の属性別割合を、アメリカ合衆国の人全体(18歳以上)との比較で見てみようというもの。例えば男女別の男性はツイッター利用者では50%、18歳以上全体では48%なので、ツイッターの利用者を男女別に区分すると男性が50%、18歳以上全体を男女別に区分すると男性が48%ということになる。見方を変えれば、ツイッター利用者は18歳以上全体と比べて男性比率が高い次第である。
↑ ツイッター利用者と全体との割合比較(アメリカ合衆国)(2018年11月)
年齢階層別ではツイッター利用者の方が若年層の割合が高く、若年層が中心となっていることが確認できる。ツイッター利用者に限れば18-49歳で73%。18歳以上全体ならば54%でしかない。
世帯年収別ではツイッター利用者の41%は7.5万ドル以上だが、18歳以上全体ならば32%。学歴別では大卒以上はそれぞれ42%・31%。インターネットが利用できるか否かのふるいわけが影響していることは否定できないが、18歳以上全体と比べてツイッター利用者はこのような偏りが生じていることになる。
もっともこれはあくまでもツイッター利用者全体の話。先行記事で説明している通り、ツイッターのツイートのうち8割はツイート頻度上位10%の人達に限定されている。ツイートした人の属性をツイート数で比較すれば、また別の結果が出るだろう(例えば「全ツイートの60%は18-29歳の人によるツイートで占められている」など)。残念ながら今調査では、そこまで検証されていないため、その実情を知ることはかなわない。
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