アメリカ合衆国のツイッターのツイートのうち8割はツイート頻度上位10%の人達から発せられている(最新)
2019/05/24 05:00
アメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerは2019年4月24日、同国におけるツイッターの利用実情に関する報告書【Sizing Up Twitter Users】を発表した。それによると同国でツイッターを利用している人によって発せられたツイートの80%が、ツイート頻度の上位10%の人達によるものであることが明らかになった。高頻度の利用者が多くのツイートを発していることが改めて明らかにされた形となっている。
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今調査はアメリカ合衆国の18歳以上の人のうち乱数抽出された人で構成されるグループ(抽出時にインターネットへのアクセス環境を持っていない人はインターネットのアクセス環境(端末も含む)が提供される)に対し、2018年11月21日から12月17日にかけてインターネット経由で行われたもので、ツイッターの利用者のうち有効回答を得られた2791人が対象となっている。国勢調査によるウェイトバックが実施されている。
Pew Research Centerによる別調査結果によれば、アメリカ合衆国の18歳以上においてツイッターの利用率は22%となっている。そのツイッターの利用者(法人系アカウントは含まず)をツイートの頻度で上位10%勢と下位90%勢、つまりコアな利用層とノーマルな利用層に区分した上で、それぞれの利用性向を確認したのが次以降のグラフ。
まずはツイート全体のうち、どれほどの量をそれぞれの層が発しているのかの実情。
↑ 全ツイートに占める割合(アメリカ合衆国、ツイッター利用者限定)(2018年11月)
アメリカ合衆国の18歳以上の人から発せられたツイートを100とすると、そのうち80は上位10%勢によるもので、残り20%のみが下位90%勢によるものということになる。単純計算だが該当者一人あたりのツイートは、上位10%勢は下位90%の約36倍。いかに高頻度利用者が多数のツイートをしているか、ツイートの多分はコアな利用者によって占められているのかがうかがい知れる。
コアな利用者の熱狂的な利用ぶりを知るために、いくつかの要点からノーマルな利用層との比較を行う。まずは利用実情を中央値で見たもの。
↑ ツイッター利用者の利用実情(アメリカ合衆国、ツイッター利用者限定、中央値、ツイート頻度別)(2018年11月)
コアな利用層は月あたりのツイート数が138件なのに対し、ノーマルな利用層では2件。中央値であることを考えると、ノーマルな利用層ではほとんどの人が月に1度ツイートすればいい方なのかもしれない。他方、コアな利用層では概算で1日4.6件だが、それですら少ないと自覚する人も多々いるはずだ。
フォロワー数はコアが387人なのに対しノーマルは19人、フォロー数はコアが456人でノーマルは74人。あるいはノーマルな人はツイッターを、特定の好きな人(芸能人やスポーツ選手、知識人)の日々の語りを知るためのツールとして認識しているのかもしれない。
コアな利用層とノーマルな利用層との間には、利用スタイルや属性傾向も違いを見せる。
↑ ツイッター利用者の利用傾向(アメリカ合衆国、ツイッター利用者限定、ツイート頻度別)(2018年11月)
コアな利用層内では1日1回以上利用する人は81%だが、ノーマルな利用層では47%に留まっている。この結果は見方を変えると、コアな利用層(ツイート頻度が全体の上位10%)でも19%は1日に1回未満という利用実態であることから、1日に何度も利用してツイートを繰り返し行う人はごく少数な実情がすけて見える。
他方、コアな利用層は政治的なツイートをしがちであること、さらには女性の割合が多いことも確認できる。政治色のあるツイートをする傾向が強いことは何となく理解ができるが、女性が多いのは意外といえば意外ではある。
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