アメリカ合衆国の子供達はソーシャルメディアの利用時にポジティブな思いを抱く(最新)
2019/01/29 05:17
意思表現のハードルが低いソーシャルメディアでは、個人の感情が表に出やすいことから、他人とのつながりを身近に感じることができる一方で、人の内面に触れてしまったり、強い感情に接して不快な経験をすることもある。人生経験がまだ十分で無い子供達はどのような感情を抱きながらソーシャルメディアに接しているのだろうか。アメリカ合衆国の実情について、同国の民間調査会社Pew Research Centerが2018年11月28日に発表した調査報告書【Teens’ Social Media Habits and Experiences】から確認していくことにする。
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先行記事にある通り、アメリカ合衆国でソーシャルメディアを利用している子供達は、おおよそ利用することでデメリットよりもメリットを多く享受していると認識している。
↑ ソーシャルメディアのよい点と悪い点に同意する人の割合(アメリカ合衆国、13-17歳、ソーシャルメディア利用者限定)(2018年)(再録)
それではその子供達は、ソーシャルメディア利用時にどのような感情を抱いているだろうか。相反する2つの感情・心境を表現する言葉を提示し、自分の思いに近い方を選んでもらった結果が次のグラフ。「分からない・無回答」のケースもあるので、必ずしも両選択肢の合計が100%になるとは限らない。
↑ ソーシャルメディアを利用するとどのような感情を抱くか(アメリカ合衆国、13-17歳、ソーシャルメディア利用者限定)(2018年)
多人数との触れ合いを体感できる観点で、拒絶感を覚えるか一体感を認識するかでは、一体感を挙げる人は74%、拒絶感は26%。内容について不確かだと考える人は27%に留まり、確からしいと考える人は72%。偽物を多く感じる人は34%だが本物が多いと思う人は66%。よそよそしさを覚える人は36%だが、社交性に富んだ状況だと感じる人は63%。
あくまでも二択のうちどちらか一方を選んでもらったまでの話で、実情はケースバイケースで強度も異なるものだろうが、おおよその人はソーシャルメディアの利用の際にポジティブな感情を抱いていることになる。利用している場がよいものなのか、単に利用している人が清純で疑いを知らないのか、あるいは本当にソーシャルメディア全体がこの印象通りなのかまでは、今調査の限りでは確認はできないが。
報告書では属性別の傾向について「興味深いことにこれらの動向に関して、属性別な違いはほとんどない。男女別を問わず、同様にポジティブな思いが強い状態でソーシャルメディアを利用している」とだけ言及している。
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