スマホ使いのシニア、普段は何をしているのだろうか
2017/12/31 05:08
ソニー生命保険は2017年12月20日、高齢者の生活意識を調査した結果報告書【シニアの生活意識調査2017】を発表した。その内容によれば、スマートフォンを使っている50代から70代においては、普段からスマートフォンでもっともよくしていることは通話だった。次いでメール、インターネット検索が続いている。男女別ではメールは男性、LINEなどのメッセージアプリは女性の方が多く用いている傾向が確認できる。
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今調査は2017年11月21日から22日にかけて50歳から79歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は50代と60代・70代で1対1。調査協力機関はネットエイジア。
今調査対象母集団(=インターネット利用者)のうちスマートフォンを利用している人(全体で53.0%、男性54.0%、女性52.0%)に対し、自分のスマートフォンで何をしているかを複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの人が行っているのは通話だった。ほぼ9割の人が普段からスマートフォンでは通話をしていると自認している。
↑ 普段からスマートフォンで行っていること(2017年、複数回答、スマートフォンを使っている人限定、上位陣)
スマートフォンも携帯電話の一種には違いなく、そして携帯電話は携帯が容易な電話。電話そのものは元々通話をするための機器であることを思い返すと、本来の役割である通話を普段から行っている人が一番多いのは、ごく当たり前の話ではある。もっとも昨今ではスマートフォンは情報携帯端末としての認識が強く、通話機能はむしろ副次的なものとして考えている人も少なく無いことから、今結果をいささか不思議に思う人もいるだろう。
次いで多いのは(電子)メールで85.8%。トップの通話と併せ、特定の対象との間におけるコミュニケーションの道具として、スマートフォンを利用していることになる。
その次に多いのはインターネット検索の74.0%、さらにニュース閲覧、写真撮影、天気予報チェック、地図を見るが続く。インターネットを介した、あるいはスマートフォンそのものの実装機能の利用ではあるが、情報端末として多様な使い方をしているのが分かる。
LINEなどのメッセージアプリの利用は54.7%。通話やメールと比べれば少数ではあるが、スマートフォンを持つ高齢層の半数以上はメッセージアプリを普段から使っていると表現すると、随分と普及している感はある。
これを回答者の性別で仕切り分けした結果が次のグラフ。
↑ 普段からスマートフォンで行っていること(2017年、複数回答、スマートフォンを使っている人限定、上位陣、男女別)
男女別では劇的なまでの差は無いものの、メールやインターネット検索、ニュース閲覧、地図を見るなどは男性の方が高く、通話や写真撮影、天気予報チェック、メッセージアプリ、電卓、時間確認では女性の方が高い。それぞれの日常生活とスマートフォンとの結びつきの違いが表れているようで興味深い。
特にコミュニケーション系機能として、特定の人物とのやり取りに使われるものでは、メールは男性、メッセージアプリは女性の方が高い値を示している。普段からの使い慣れ度合いが関わっているのだろう。
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