都道府県別の平日起床時刻(最新)
2024/12/16 02:46
職業柄一日の活動サイクルがずれている人もいるが、おおよその人は朝起きて昼間は活動し、夜には床に就く。しかし起床時刻や就寝時刻は人により、個々の環境により、また地域によって違いを見せるとの話もある。今回は総務省統計局が2022年8月31日以降順次結果を発表している2021年社会生活基本調査の結果を用いて、都道府県別に起床時刻の実情を確認していくことにする(【令和3年社会生活基本調査】)。
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今調査の調査要綱は先行記事の【ボランティア活動の実態(最新)】を参照のこと。
次に示すのは都道府県別の平日における平均起床時刻。10歳以上を対象にしている。冒頭でも触れている通り、地域そのものの特質に加え、年齢階層別の人口構成比や産業構造などにも影響されることを念頭に入れておく必要がある(【大学生が一番お寝坊!? 年齢階層別の起床時刻(最新)】でも解説の通り、男女を問わず子供はやや遅くに起き、大学生でもっとも起床時刻は遅くなり、以降は退職期までは早まる傾向がある)。
↑ 都道府県別起床時刻(平日、10歳以上、時:分)(2021年)
全国平均は6時38分。おおよそ大都市圏ほど起床時刻が遅くなる傾向があるように見える。人口構成比の上で大都市圏ほど若年層、特に未成年者が多く、その分平均起床時刻を遅くしているのだろうか。
これだけでは少々分かりづらいところもあるため、上位陣と下位陣をそれぞれまとめたのが次のグラフ。
↑ 都道府県別起床時刻(平日、10歳以上、上位陣、時:分)(2021年)
↑ 都道府県別起床時刻(平日、10歳以上、下位陣、時:分)(2021年)
まずは上位陣、つまり早起き地域。トップは青森県の6時17分で、岩手県と秋田県の6時21分が続く。おおよそ人口が少ない地方で占められている感はある。
他方下位陣、つまり遅起き地域では東京都の6時59分がトップ。次いで大阪府と福岡県の6時48分、京都府の6時44分、神奈川県の6時43分。上位陣の地域と比べると、明らかに人口密集地域で起床時刻が遅いように見受けられる。
起床時刻が何時何分になるかは個々の理由によるところが大きく、地域によるものというよりは他の属性に連動するところが大きく、その属性の比率が間接的に地域の差異を見出していると考えた方が無難ではある(無論夜明け時間の違いで、多少の地域差は生じるだろうが)。今件はあくまでもトリビア的なものとして知っておくと考えた方が無難だろう。
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