子供達のインターネット利用可能(そう)な機器におけるインターネット利用の実情(2017年)(最新)

2017/06/15 05:22

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インターネットの普及浸透に伴い、多様な端末でインターネットへの接続が可能となった。今ではテレビでもインターネットに接続し、色々な操作ができる機種も多々見受けられる。それらネット接続可能な端末に対し、子供達はどの程度インターネットへのアクセスをしているのだろうか。今回は10歳未満の子供達における実情を、内閣府が2017年5月19日に発表した、低年齢層のインターネットに関わる利用実情を調査した結果報告書から確認していくことにする(【低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査】)。



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今調査の調査要綱は先行記事【10歳未満のデジタル端末利用実情】を参照のこと。

次に示すのは各種インターネットに接続が可能、あるいは同型機種で可能なものもある端末の利用者に、その端末でインターネットを利用しているか否かを尋ねた結果。「使える機種だが使っていない」は実際にその端末でインターネットに接続ができるものの、意図的に使えないように利用させているなど(実質的に「使わせていない」)。「使えない」とは類似他機種では使えるものの、該当機種ではインターネットへのアクセスができない、端末そのものでは利用可能だができないように設定している、あるいはインターネットそのものが利用できる環境で利用していない(回線が引かれていない)などで、使っていない状況を意味する。

なお、インターネットを利用せずに使える機能も多々あるが、その場合には今件の判断には関与しない。また名前の後に「*」がついている機種は、回答数が50人未満のため、統計的ぶれが懸念されることから参考値としての掲載となる(精査の対象にはしない)。

↑ 子供の利用機器のインターネット利用状況(2017年1月、0-9歳、各機種利用者限定、択一)(*は参考値)
↑ 子供の利用機器のインターネット利用状況(2017年1月、0-9歳、各機種利用者限定、択一)(*は参考値)

実装機能や保護者の監視下で使われているか否か、利用される様式などが良く表れる結果が出ている。スマートフォンは8割近くが使っているが2割近くはインターネットに接続させていない。保護者がダウンロードしたネット非接続型のアプリを使わせているか、電話機能のみを利用させているのだろう。

契約切れのスマートフォンもほぼ同じような利用スタイルをしているが、こちらは自宅のWi-Fiに接続させてゲーム機やインターネット接続端末的な利用スタイルをしているのだろうか。また子供向け従来型携帯電話はほとんどが「使えない」。これは多分に、防犯用の携帯電話を利用していることを意味する。

パソコンはノートが8割、デスクトップではほぼすべてが「使っている」。ノートで1割強が「使っていない」なのは機動力があるため、自宅内でも保護者の監視下から離れた場所で使うケースがあるからだろうか。タブレット型端末もほぼ同じ値を示していることが、その推論の裏付けとなる。

ゲーム機は携帯型も据置型もほぼ2割強が「使っている」、5割が「使っていない」、2割強が「使えない」。据置型でやや利用率が高めなのは、ノートパソコンとデスクトップパソコンの機動力による違い同様に、保護者監視下に置かれているか否かの差異が現れたのだろう。

意外と言えば意外なのが、インターネット接続可能なテレビ。2/3近くの子供がインターネットへの接続をしている。もっともテレビの利用環境を想起すれば、子供だけでの視聴スタイルはさほど無く、家族そろって見るような場面であることから、この値も不思議な話ではないのかもしれない。


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