専門店、ファミレス、それとも自炊? ラーメンやチャーハンはどのようなルートで食べられているのか(最新)
2018/03/26 05:12
マルハニチロは2018年3月2日、ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査の2018年版を発表した。それによるとラーメンとチャーハンをいずれも食べている調査対象母集団においては、ラーメンは専門店で食べる人が7割強、中華料理店では4割近くに上ることが分かった。他方自宅などで食べる人ではインスタント食品を食している人がもっとも多く6割近く、次いでチルド食品と冷凍食品がほぼ同率の1割強との結果が出ている(【マルハニチロ、「ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査2018」】)。
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今調査は2018年2月9日から13日にかけてラーメンとチャーハンのいずれも食べることがある20代から50代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比率は1対1、年齢階層別は10歳区切りで均等割り当て。調査機関はネットエイジア。あくまでも日常の食生活においてラーメンとチャーハン双方を食べることがある人に限定されていることに注意(「食べたことがある」なら単なる経験則で一度でも食べたことがあるのなら該当するが、「食べることがある」なので、ある程度日常的に食生活の中に取り込む形で食べていることを意味する)。
次に示すのはラーメンを食べる時にどのような方法で食べているかを複数回答で答えてもらった結果。
↑ ラーメンを食べる時、どのように食べているか(複数回答)(2018年2月)
大きな仕切り分けにおける、最大値を示したそれぞれの詳細項目の値を見ると、お店では71.7%、自宅などでは59.4%。ラーメンを食べる人のルートとしては、お店で食べる人の方が多いように見える。
お店での詳細項目を確認すると、ラーメン専門店で食べる人がもっとも多く71.7%。次いで中華料理店が39.8%。最近はファミリーレストランでも取り扱う種類は増えてきたが回答者は1割強に留まっている。また、最近では回転寿司屋さんでもサイドメニューとしてラーメンを取り入れる店が話題に上っているが、それも含めた「その他飲食店」は6.4%。
自宅内ではカップラーメンや袋麺などのインスタント食品がもっとも多く59.4%。加工技術の進歩により別格の旨味を楽しめるようになったチルド麺は15.4%で、冷凍食品のラーメンとほぼ同率。出前やお店でテイクアウトの事例はごく少数。
ラーメン同様中華系の料理としてメジャーなチャーハンに関して、同じように問い合わせた結果が次のグラフ。
↑ チャーハンを食べる時、どのように食べているか(複数回答)(2018年2月)
ラーメンのようなカップチャーハンの類が無いこともあり、調理に手間がかかるイメージも強いからか、ラーメンと比べると自宅での自炊派がやや少ない結果となっている。外食派では中華料理店がもっとも多く6割近く、次いでチャーハンなどを取り扱う専門店が4割近く。ファミリーレストランはラーメンよりは多いものの1割強程度となっている。ラーメンやチャーハンを食べるために、ファミレスに足を運ぶスタイルはメジャーでは無いようだ。
自炊では冷凍食品を用いるケースがもっとも多く37.4%。袋詰めのまま、あるいは容器に移して電子レンジで加熱するだけの気軽さは、インスタントカップ麺に近いものがある。インスタント食品やチルド食品はそれぞれ1割足らずに留まっており、出前などは2%にも満たない。「その他」の回答率が2割強を計上しているが、これは専用の調味料などを調達せずに自前で調理する人が回答しているのだろう。
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