「あるある話」も「そんなことも」も…商品購入の時にしていることあれこれ、米国の人に聞いてみました
2017/01/19 11:11


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今調査の調査要綱は先行記事【日頃からネット経由で買い物をしている大人は約8割…米国のオンラインショッピング実情を探る】を参照のこと。
日本でも今や商品陳列棚の多くにバーコードが掲載され、商品の各種データがウェブ経由で取得できるようになるほど、買い物における携帯電話、特にスマートフォンの利用は当たり前の様式となっている。次に示すのは実店舗の買い物の際に、携帯電話を用いて各種行為をしているか否かを尋ねたもの。携帯電話利用者限定では無いことに注意。

↑ 実店舗で買い物をする時に次のようなことをしているか(2015年冬、アメリカ合衆国)
購入時に通話やSMSなどを使って他人(友達や家族)に購入の是非を尋ねている人は6割近く。該当商品のレビューや類似品などの比較他商品との見比べ、情報確認をしている人は5割近く。さらに該当商品がネット通販で安く買えるか否かをチェックしている人も5割近くに達している。より確かな、より賢い買い物をするためのツールとして、携帯電話は有益に使われていることが分かる。今調査は2015年冬実施のため、それから1年強経過した現在では、値は相当底上げされていることだろう。
これを回答者の年齢階層別に見たのが次のグラフ。

↑ 実店舗で買い物をする時に次のようなことをしているか(2015年冬、アメリカ合衆国、年齢階層別)
携帯電話、特にスマホでこれらの行為をするのには、まず携帯電話を所有していないことには不可能。さらに通話やSMSならともかく、レビューの確認や他商品との比較、ネット通販サイトでの精査には携帯電話を所有しているだけでなく、それなりの使いこなしも求められる。そのために世代間格差が大きなものとなっている。
具体的には50歳未満と50歳以上との間で2倍前後のギャップが確認できる。通話やSMSは技術的ハードルが低いために差異は小さめで、65歳以上でも1/3が行っているが、レビューの確認やネット通販との価格比較では2倍程度の差、65歳以上の利用率は1割程度にとどまっている。
実店舗に限らず、商品を購入する際に、インターネット上に掲載されているレーティング(ランキング)や購入者・体験者のレビューを読むか否かの問でも、世代間ギャップが大きく表れている。

↑ 初めて買う商品の購入を決める時、ネット上のレーティングやレビューを読むか(2015年冬、アメリカ合衆国、年齢階層別、実店舗での購入も合わせ)
レビューを読むのにはインターネットを利用する環境を有しているのが大前提となるが、それに加えてレビューを活用するか否かの意欲、行動性向も多分に影響する。普段からインターネットを活用していても、レビューの類は気にしない、あまり参考にしない人も中には居る。
「全くない」は多分にインターネットのアクセス環境そのものが無い人も該当するのだろうが、それ以外の青系統の回答率のうち、「時々」の割合も高齢層ほど高いものとなる。高齢層ではたとえインターネットを利用できても、レビューを気にしない人の割合が多くなっているのだろう。高齢層ほど自らの判断に強い自信を持ち、他人の意見は気にしないスタイルの人が多いのかもしれない。
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