YouTube、ニコ動、Instagram、Snapchat、そしてTikTok…主要ソーシャルメディアなどの利用状況の変化(動画・画像編)(最新)

2023/11/29 02:36

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2023-1117先行記事【LINE、Facebook、Twitter、そしてmixi…主要ソーシャルメディアなどの利用状況の変化(最新)】において、総務省情報通信政策研究所が2023年6月23日に発表した「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」などの調査結果を基に、数年間にわたる主要ソーシャルメディアなどの利用状況を確認した。そこではFacebookやTwitterなどのテキストメインのサービスを対象としたが、同調査では画像や動画を中心にしたソーシャルメディアに関しても、同様に経年による調査が実施されている。そこで今回は動画や画像中心のソーシャルメディアに関して、取得可能な限りの経年による利用動向を精査していくことにする(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間(最新)】を参考のこと。

次以降に示すのは、日本で現在主流の動画や画像の共有サイト(ソーシャルメディア)として今調査にて調査対象として採用されているサービスの、取得可能な調査結果をもとにした利用率。この利用率だが、調査の上で「携帯電話およびパソコンのいずれからも利用していない」の回答値を100%から引いて逆算している。厳密には家庭用ゲーム機などからのみ利用している人も存在しえるが、各年の報告書でもその計算方法で利用率を計算していることから、今記事でもそれに従う。

まずはYouTube。

↑ ソーシャルメディア利用状況(YouTube、属性別)
↑ ソーシャルメディア利用状況(YouTube、属性別)

一部属性で不安定な動きがあるが、おおよそ漸増の動きを示している。直近年では10-30代は10人に9人以上が、60代ですらほぼ3人に2人がYouTubeを利用しているとの認識にあると表現すると、あらためてその普及度合いが理解できよう。

続いてニコニコ動画。

↑ ソーシャルメディア利用状況(ニコニコ動画、属性別)
↑ ソーシャルメディア利用状況(ニコニコ動画、属性別)

いくつかの属性で不規則な動きがあるが、おおよそ減少傾向にある。ニコニコ動画の低迷に関しては、競合サービスのYouTubeと比較して、スマートフォン向けアプリの操作性の問題や画質、さらには再生の快適さの観点で差が開き、利用者が距離を置いたのではないかとの指摘もある。実際利用した限りでは、それを否定できないのが残念なところ。ここ数年での大きな方針転換や仕様の追加などの成果が、ここ数年での一部属性の底打ちの動きにつながっているのかもしれない。特に直近年の10代と学生・生徒の伸び方は注目に値する。同時に男性も伸びているので、何か未成年の男性に受ける要素が生じたのかもしれない。

次にInstagram。こちらは調査対象となったのは2015年分からなので、現時点では8年分しかデータがない(他のサービスのグラフに合わせるため、起点年は2014年にしている)。

↑ ソーシャルメディア利用状況(Instagram、属性別)
↑ ソーシャルメディア利用状況(Instagram、属性別)

おおよその属性で増加傾向にあり、特に10-20代や学生・生徒のような若年層で著しい。元々若年層に好かれる機能を持つソーシャルメディアとして認識されているが、今後は中年層にも広がりを見せそうではある。直近年では30代と60代で前年比で大きな伸びが見える。10代と20代では小さからぬ減少が生じているが、誤差の範囲とも解釈できよう。

次はSnapchat。2017年分から調査対象となったため、現時点では6年分のデータのみ。

↑ ソーシャルメディア利用状況(Snapchat、属性別)
↑ ソーシャルメディア利用状況(Snapchat、属性別)

6年分の動向の限りでは傾向だったものは見いだしにくいが、あえて言えば10-20代では減少というところか。学生・生徒も減少しているので、若年層が距離を置いているように見える。

最後はTikTok。2018年分から調査対象となったため、現時点では5年分のみ。

↑ ソーシャルメディア利用状況(TikTok、属性別)
↑ ソーシャルメディア利用状況(TikTok、属性別)

5年分では変化は見出しにくいが、若年層を中心に受け入れられている実情が確認できる。また直近年では前年比で50代において大きく伸びたようだ。減少傾向を思わせる動きの属性はなく、今後どこまでさらに値が伸びていくのか、来年以降の動向が気になるところではある。


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