親も子も気になるお年玉の平均額、その実態(2016年)(最新)

2016/07/11 10:19

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子供にとって数少ない臨時収入の機会であり、同時に保護者には臨時支出の機会となる、お正月におけるお年玉。貯金と称して保護者の懐に戻る事例も少なからずあるが、ともあれ一度は子供の手元に大金が渡ることになる。その額の大きさゆえに、子供同士でも正確な額を語りあう機会はさほどなく、実態としてどの程度の額が平均的なものなのかは把握しがたいのが現状。今回は金融広報中央委員会「知るぽると」が5年おきに実施している、小学生から高校生を対象にした金銭に係わる様々な問題を対象にした調査「子どものくらしとお金に関する調査」の調査公開結果をもとに、そのお年玉の額面における実情を確認していく(【知るぽると:子どものくらしとお金に関する調査】)。



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今調査の調査要項は先行記事【中学生・高校生のおこづかい額(2016年)(最新)】を参考のこと。

まずは回答年の正月にお年玉をもらったか否かについて。ほぼ全員がお年玉をもらったと回答している。

↑ お年玉をもらった人(2015年)
↑ お年玉をもらった人(2015年)

それではもらった人は、合計額としてどれほど受け取ったのだろうか。設問では金額の仕切り分けの中で当てはまる選択肢を回答してもらっているが、その選択肢の中央値を元に平均値を試算したのが次のグラフ。お年玉の受け取りには誰から受け取るか、何人から受け取ったなど多様な条件があり、それによって受取額も多分に変化するので、今件はあくまでも全体的な平均値として認識してほしい。

↑ お年玉の合計額(2015年、平均、もらった人限定、円)
↑ お年玉の合計額(2015年、平均、もらった人限定、円)

小学生は低学年で1万円足らず、中学年から高学年で2万円台、中学生になると3万5000円程度で、高校生でもさほど変化は無い。高校生になると中学生と比べ、受け取る機会が少なくなるのが額面の上昇ぶりが大人しい要因かもしれない。

これを男女別に見たのが次のグラフ。高校生だけに限定して試算したが、小学生も中学生も大よそ同じような状況。

↑ お年玉の合計額(高校生、男女別)(2015年、平均、もらった人限定、円)
↑ お年玉の合計額(高校生、男女別)(2015年、平均、もらった人限定、円)

実のところ男女別ではお年玉の総額に大きな変化は無い。ほぼ同額となっている。

むしろ興味深いのは地域別。こちらも一番額面が大きく差異が出やすい高校生に限定して試算したものだが、東北地方が一番少なく、北海道が一番大きな結果となった。

↑ お年玉の合計額(高校生、地域別)(2015年、平均、もらった人限定、円)
↑ お年玉の合計額(高校生、地域別)(2015年、平均、もらった人限定、円)

東北が他と比べて一段と低い額面を示しており、それ以外はほぼ横並び。人口密集地帯の巻頭や近畿がとりわけ高いかといえばそうでも無く、関東はまだしも近畿はむしろ低い方に含まれる。北海道は断トツで4万円近いが、次いで四国が3万7900円と続いている。

繰り返しになるがこれらの金額は、親戚の多い少ない、兄弟姉妹数の多少を考慮せず、全部まとめた上での平均額となる。親戚が多ければ正月に会う機会が増え、お年玉をもらえるチャンスも増える。兄弟姉妹が多ければ同じ親戚数と会っても一人一人のお年玉の額は減額される可能性は高い(渡す側から考えれば容易に理解はできる)。

とはいえ、一定の基準となる値に違いないことも事実ではある。


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