「保留ボタンを押さずに電話を置いちゃった」「メールの送り先間違った」社会人1年目の失敗談あれこれ(2016年)(最新)
2016/06/19 10:28
学生時代とは異なり社会人の立場では、上下の立ち位置が明確化した集団環境の中で、さまざまな様式・通例的ルールに従って行動することが求められる。学生の時には「まだ若いから」で許されることがあるミスや不作法も、社会人では許されないことが多い。個人では無く、組織の一員としての存在であればなおさらに違いない。それでも入社1年目の新社会人の立場では、経験が浅いことから、色々とミスをしてしまうことがある。今回はソニー生命保険が2016年4月14日に発表した、新社会人に対して行った意識調査の結果から、そのミスの実情を確認していくことにする(【発表リリース:社会人1年目と2年目の意識調査2016】)。
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今調査の調査用件は先行記事【社会人1年目、身だしなみや自己投資にどれだけかかった?(2016年)(最新)】を参照のこと。
冒頭の通り、就職1年目となる新社会人では学生気分が抜けきらない、社会人としてのたしなみを習得しきれていない、心身ともに慣れていないこともあり、つい「社会人の立場としてはやってはいけないこと」をしてしまうことがある。それらの経験の有無について、新社会人として1年を過ごした社会人2年目の人に尋ねた結果が次のグラフ。もっとも多い失敗談は、先輩や上司へのタメ口で、2割に達していた。
↑ 社会人になってからこれまでに経験したことのある失敗(複数回答、上位陣、2016年、社会人2年生対象)
ほぼ同率で上位についたのは「保留ボタンを押し忘れて電話を切る」で2割の人が経験済み。元々固定電話を日常的に使う機会が少なくなっているのに加え、保留ボタンを押して第三者に応対を変わってもらう機会は、個人利用の限りではさほど無い。使用方法を学んでも、つい忘れてしまう事例は「ありえるよね」とうなづけるもの。
「先輩や上司の名前を間違える」は18.0%。就業先にもよるが、一気に対人関係が広がるため、名前を一度に覚えるのに難儀する人も少なくあるまい。似たような回答には「社長・役員の顔を覚えられず、すれ違っても無視してしまう」が10.2%。大規模企業になると上司も山ほどいるが、滅多に会う機会が無く、覚えるのに難儀する。人の顔を覚えるのが苦手な人は、会社に足を運ぶこと自体が億劫になるかもしれない。
社会人でなくともやってしまいがちな、そして場合によっては致命的なトラブルになりかねないのが「メールの送り先ミス」。設問では単に「送り先を間違えてメールを送信」とのみあるが、同僚に送るべきメールを上司に送ってしまったり、社内向け内容の文面を取引先に送ってしまうミスをすると、大きなトラブルになることは容易に想像できる。
ドラマや漫画などでよく見かける「会議中に爆眠」は8.6%。案外少ない。他方、「入社初日に寝坊して遅刻」は4.4%。約23人に1人。入社初日は1日しかありえないので、その1日に遅刻した人がこれだけいるのは驚きではある。
これを男女別に見比べたのが次のグラフ。
↑ 社会人になってからこれまでに経験したことのある失敗(複数回答、上位陣、2016年、社会人2年生対象)(男女別)
複数回答のため、複数の失敗をした人も多分にいる。上位陣だけを足しても100%を余裕で超していることから、それは明らか。他方、上位陣はすべて女性の回答率が高く、色々と不慣れ、対応に苦慮していることがうかがえる。
もっとも女性は男性と比べると事務系の職種につくケースが多く、必然的に失敗をしうる場面に遭遇する機会も多くなる。社内の対人的な対応でのミスで女性の回答率が高い傾向は、何も女性が男性と比べるとそのようなミスをしてしまいがちなのではなく、機会が多いのが主要因と見れば道理が通るというものだ。
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