回転寿司デート経験者は5割台、未経験だが行きたい人は2割超え(最新)
2024/04/26 02:32
昨今のメニュー拡充、ファミレス化傾向に伴い、これまで以上に訪店ハードルが下がり、門戸が広がった感のある回転寿司店。当然、男女間のデートの場として用いたいと発想する人もいる。いわゆる「回転寿司デート」なるものを経験した人はどれほどいるのか、そしてその場ではどのような行為に気遣う必要があるのか。今回はマルハニチロが2024年3月25日に発表した回転寿司に関する消費者実態調査から、その実情を探ることにする(【発表リリース:回転寿司に関する消費者実態調査2024】)。
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今調査に関する調査要項は先行する記事【利用者70.5%、そのうち月一以上は39.7%…回転寿司の利用実態(最新)】を参照のこと。
回転寿司店におけるデートの経験をしたことがある人はどれほどいるのか。婚姻状態を問わず、特別な記念日のデートとして、男女(子供は設問の文言や報告書の解説から判断し、その場にはいないのが前提)による「デートで回転寿司」をした経験がある人の割合を示したのが次のグラフ。親兄弟や友達との回転寿司店への来店をデートと認識するのは難しいので、原則的には意識している、好意を持つ異性との来店となる(婚姻関係にある者同士のデートも当然含む)。また、「デートで回転寿司」をしたことはないが、行きたいと考えている人の値も併記する。この両者の合算が「デートで回転寿司」肯定派と解釈してよいだろう。
↑ デートで回転寿司店に行ったことがある(月一以上回転寿司店利用者限定)(2024年)
全体としては54.4%が「デートで回転寿司」の経験あり。男女別では10代を除く年齢階層で男性より女性の方が経験率は高い。他方、「デートで回転寿司」の経験は無いが行ってみたい人の値は10代と40代以外の年齢階層で男性の方が高く、結果として「デートで回転寿司」肯定派は男女で大きな違いは出ていない。カップル間で普段から口にしているのならともかく、男性が行きたいものの躊躇していることもあるので、女性側からさりげなく提案してみると、男性側は大いに喜ぶかもしれない。
他方、知った間柄による「デートで回転寿司」において、パートナーにしてほしくない行動にはどのようなものがあるのだろうか。なお今件項目は直近の2024年調査では非公開(調査非実施?)のため、今設問の最新調査となる2022年の値を参照する。
↑ 回転寿司デートの際に「パートナーにこれだけはやってほしくない」と思うもの(複数回答、上位陣、月一以上回転寿司店利用者限定)(2022年)
↑ 回転寿司デートの際に「パートナーにこれだけはやってほしくない」と思うもの(複数回答、上位陣、月一以上回転寿司店利用者限定、男女別)(2022年)
上位7位までの値に大きな差異がなく、それより下の順位にある挙動と比べ、特に「してほしくない」行動であるのが分かる。冷静な目で、第三者視点で考えれば言葉通り大人げない行動で、想像しただけでも恥ずかしいものも多々ある。しかし上位陣に挙がっていることから、何らかの形でパートナーがやってしまった、あるいは第三者がそのようなことをしていたのを見た経験があり、強い拒否感を抱いているのだろう。それとも自分自身がやってしまってパートナーに叱責された経験があったのかもしれない。
また「入店前の待ち時間に機嫌が悪くなる」「香りの強い香水をつけて入店」は回転寿司店に限らず、外食店利用の際には注意したい挙動に違いない。
男女別の動向では押しなべて女性の方が回答値は高く、パートナーである男性に対する行動への自制を求める声が大きい、見方を変えると多くの人がパートナーの実行動を見聞きしているであろうことがうかがえる。他方、女性がしがちだとの印象がある「香りの強い香水をつけて入店」もまた、女性の方が高い値を示しているのは興味深い。男性の場合はヘアトニックなども該当するのだろうか。
選択肢一覧を見直すと、外食店で子供がはしゃぐ時の挙動とさほど変わりがない様相が多々あることに気が付く。つい浮かれて、自分らはお客なのだからこれ位は構わないだろうとの思惑があるのかもしれないが、お店や周囲の人にはもちろん、パートナーにすら好まれない行為であることは知っておいた方がよいに違いない。
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