主な音楽を聴く機会、YouTubeがトップで定額制音楽配信が続く(最新)
2026/05/28 02:20
さまざまな音が紡がれて完成する「音楽」を耳にする機会はどこででも、いつでも存在する。街中を歩いている際に商店街のテーマソングが聴こえてくることもあれば、自動車の運転中にカーラジオ経由で曲が耳に入ることもある。スマートフォンでゲームアプリを楽しんでいる場面で、戦闘シーンのBGMを心地よく覚える人もいる。それでは音楽を能動的に聴く手段はどのような認識をされているのだろうか。日本レコード協会が2026年3月に発表した最新調査の結果「音楽メディアユーザー実態調査」(2025年度版)を基に、その実状を確認していく(【発表リリース:2025年度「音楽メディアユーザー実態調査」報告書公表】)。スポンサードリンク
調査対象母集団の要項は今調査に関して先行する記事【無関心層は43.9%…年齢階層別の「音楽との付き合い方」(最新)】を参照のこと。
次に示すのは調査対象母集団において主な音楽の聴取手段とされるルート。冒頭で触れた通り日々の生活の中では音楽と接触する場面、機会は多々あるが、今件は回答者が能動的に「音楽を聴きたい」との意思の下で利用する手段であり、無意識のうちに耳に入ってくる機会とは別。先の例なら、テーマソングを聴くために商店街に足を運ぶ人はいないが、音楽が聴きたいためにカーラジオのスイッチを入れる人はいる。

↑ 音楽聴取手段(複数回答)(2025年)
最上位は「YouTube」。60.4%もの人が「音楽を聴きたい時にはYouTubeを使う」と答えている。本来は動画共有のサービスサイトではあるが、今や音楽の取得場としても幅広い認識を集めている。実際、新曲のプロモーションの場としてもYouTubeは大いにその効用を発揮している。
次いで多いのは「定額制音楽配信全体」。これは「定額制音楽配信サービス(Amazon Music Primeを除く)」「Amazon Music Prime」のいずれか一つでも該当したものの値を意味する。約1/3もの人が、何らかの定額制音楽配信で音楽を聴いていることになる。その構成要素の1つ「Amazon Music Prime」は単独で第10位、14.1%という高い値を示している。
次いで「定額制音楽配信サービス(Amazon Music Primeを除く)」が入り、その次に「音楽CD(レンタル、貸与含む)」が入る。これは直接購入したもの以外にレンタルCD、他人から借り受けたものも含んだ値。似たような回答に音楽CDからコピーした楽曲ファイルが第5位に入っているが、これは聴きたい対象の曲は同じで、聴くメディアが異なるだけの話。実質的に機動性の高いスマートフォンや携帯音楽再生プレイヤーで聴くためだけに、音楽CDを購入し、データ化したらCDそのものは押し入れなどにしまうとの使い方をする人も少なくあるまい。
次いで「テレビ」が上位に。17.8%の人が音楽聴取ルートとしてテレビを想定している。同じ4マスとしての「AM・FMラジオ」は第9位で1割台。テレビを観ている人、ラジオを聴いている人は自然に音楽も耳に入るが、あくまでも今件は「音楽を聴く目的でスイッチを入れていると自認している人」に限られる。
リアルな体験も楽しめるとの観点で注目を集めている「コンサート・ライブなどの生演奏」は17.4%。新型コロナウイルスの流行によりコンサートが中止となる事例は多かったことから、2020年以降しばらくは低い値だったが、2025年では前年比でプラス0.7%ポイントと増加の動きを見せた。
前年に実施された同様調査の結果との差異を計算したのが次のグラフ。また2025年分の調査で初めて登場した選択肢は(前年比が無いため)除外している。

↑ 音楽聴取手段(複数回答、前年比、ppt)(2025年)
単純な順位ではトップだった「YouTube」は前年比でプラス4.1%ポイントと最大の上げ幅。他にも「定額制音楽配信サービス(Amazon Music Primeを除く)」「定額制音楽配信全体」「YouTubeショート」など、今後も成長が期待できそうなものが増加を示している。「コンサート・ライブなどの生演奏」には注目したいところ。
今件調査がインターネット経由であるのも一因だが、「音楽を聴く」との認識で使っている手段として、すでに物理メディアがデジタルサービスに抜かれている現状は、興味深い話に違いない。
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