ハム、ソーセージ、そしてベーコン…日本の加工肉の消費性向(最新)
2025/11/20 02:42
先行記事【日本の牛豚鶏肉の消費性向(上:金額編)】などで【家計調査年報】の公開値を基に、(県庁所在地の動向を代表とした)都道府県別の主要精肉である牛肉・豚肉・鶏肉の消費性向について、支出金額と消費量の点から、世帯単位における動向を確認した。今回は同様の手法を用い、加工肉のうち種類が明確化されているハム・ソーセージ・ベーコンについて、消費量(=購入量)の現状を見ていくことにする。スポンサードリンク
今回対象とするハムやソーセージなどの加工肉だが、商品毎の価格差が大きいため、支出金額の精査は行わず、消費量のみを確認する。また「家計調査年報」では総世帯と単身世帯において分量の調査が行われておらず、値の抽出は不可能であることから、二人以上世帯に絞って消費量の動向を精査する。
なお家計調査における各加工肉の定義は次の通り。
・ソーセージ…鳥獣肉のひき肉を腸詰めにし、乾燥後、くん煙などしたもの。野菜入りなども含む。ソーセージと呼ばれているもの以外にウインナーやフランクフルト、サラミ、生ソーセージも該当する。
・ベーコン…鳥獣の腹肉などを塩漬け後、くん製にしたもの。
【ウインナーとソーセージの違い】でも解説の通り、厳密にはソーセージとウインナーは別物だが、区分が難しいこともあり、家計調査では同一視した上で集計を行っている。
まずは大まかな状況確認のため、ハム・ソーセージ・ベーコンのおおよその相場を示しておく。

↑ 主要加工肉価格(二人以上世帯の調達価格、100グラムあたり/円)(2024年)
メーカー、種類、調理方法、販売地域など多様な条件で変動はあるが、おおよそ種類毎にこの程度の価格差が出ているとの認識ができる。やはりハムはお高め。ソーセージは安価。精肉店、スーパーなどで買い物をしたことがある人なら、納得できる立ち位置ではある。
続いて先の精肉編同様にハム・ソーセージ・ベーコンそれぞれの、年間消費量上位10位の都道府県をグラフ化し、状況を確認する。世帯単位での年間消費量を示したもので、例えばハム消費量トップの新潟県なら、二人以上世帯限定だが2024年の1年間で1世帯あたり約2.719キロのハムを消費したことになる。なお3種類のグラフですべて縦軸の区分は揃えているため、それぞれの種類の重量差異を推し量ることもできる。

↑ 年間ハム消費量トップ10(二人以上世帯、都道府県別、グラム)(2024年)

↑ 年間ソーセージ消費量トップ10(二人以上世帯、都道府県別、グラム)(2024年)

↑ 年間ベーコン消費量トップ10(二人以上世帯、都道府県別、グラム)(2024年)
分量単価ではハムが一番高く、次いでベーコン、ソーセージの順だが、消費量ではソーセージが一番多く、次いでハムが入り、ベーコンは最後。販売種類数の違いや料理への応用度、食文化、さらには贈呈品としての利用のされやすさなどの点で、ベーコンは消費量がさほど多くはないようだ。
また地域別動向を見ると、ソーセージは日本海側、ハムとベーコンは東日本が多めに見える。
グラフでは場所的把握がしにくいことから、それぞれの種類の消費量について全国平均を基準値とし、その基準値から多い少ないを計算して都道府県別に色分けをしたのが次の地図。薄い色ほど消費量は少ない地域となる。

↑ ハム消費性向(家計調査・二人以上世帯、都道府県別)(2024年)

↑ ソーセージ消費性向(家計調査・二人以上世帯、都道府県別)(2024年)

↑ ベーコン消費性向(家計調査・二人以上世帯、都道府県別)(2024年)
やはり、ソーセージは日本海側、ハムとベーコンは東日本でよく食べられているようだ。
牛豚鶏肉ほどではないが、加工肉においてもまた、地域による消費性向の違いが生じている。興味深い話ではある。
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