うなづきまくりの同意点、子連れデートで苦労したこととは
2016/02/16 13:53
子供が居る世帯では夫婦だけでなく、子供を連れてデートの類をすることも少なくない。一方で子供連れの場合、行先や移動の際の配慮が夫婦だけの時と比べ、格段に増えることになる。その実情をゲンナイ製薬が2016年2月3日に発表した、夫婦間におけるデートに関する調査結果から確認していくことにする(【発表リリース:「夫婦デートに関する調査」】)。
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今調査に係わる調査要項は先行記事【夫婦世帯の「二人きりデート」は平均月1.7回、子供有り無しで4倍の差】を参照のこと。
冒頭で言及の通り、夫婦二人きりのデートと比べ、子供が同伴する場合、さまざまな配慮が上乗せされる。子供が立ち入りできない場所へは足を運べず、健康や教育上問題のある場所も避けた方が好ましい。体力を使うような移動経路では子供が消耗してしまう。さらには夫婦の言うことを聞かずに暴れたり騒ぎ、周囲に迷惑をかける可能性もある。それらの状況が想定され得る、子供連れによるデート(この場合実質的には「デート」よりは「お出かけ」の方がニュアンスとしては近い)において、苦労したことを複数回答で挙げてもらった結果が次のグラフ。「苦労しそうなこと」ではなく「苦労したこと」、つまり実体験に基づいた結果であること、そして当然子供が居る夫婦で、かつ子供連れデートをした経験者限定であることに注意。
↑ 子供連れのデートで苦労したことは(複数回答、上位陣)
最上位の回答率は「人混みが予想される場所に行きづらい」で42.4%。子供の迷子や体力消耗、そして周囲への迷惑を考えると、選択肢から外さざるを得ないのは容易に想像できる。今件では子供の具体的年齢は問われていない・仕切り分けされていないが、幼少時には体力や泣き止まないことへの懸念、それなりに成長すれば迷子リスクなどが不安要因となる。
次いで多いのは「子供の迷惑リスクで気疲れ」。トップ項目とダブる部分があるが、子供が夫婦の言うことを聞かずに勝手振る舞いをしたり騒いだり、さらには禁止されているような行動を取る可能性を考えると、頭が痛くなるのは容易に理解ができる。「子供がぐずる・わがままを言う」もほぼ同意。
他方、必ず生じる負担としては「衛生用品やおもちゃなどで荷物が重くなる」が約3割。「子供の抱っこで腕が疲れる」が1/4。そして容易に生じ得るのが「出発前の準備や子供の急なトイレなどで予定通りに進まない」。また昨今注目を集めているベビーカー周りでは「ベビーカーで移動しづらい段差がある」が2割強を示している。
これを回答者の性別で見ると、押し並べて女性が高回答率を呈している。
↑ 子供連れのデートで苦労したことは(複数回答、上位陣、回答者性別)
夫婦の片方と子供だけでは子供連れのデートとはなり得ないため、本来は男女でさほどの差異は出ないはず。しかし実際には女性の回答率が男性を大きく上回っている。これは子供連れでデートをする場合、多分に女性が子供周りの面倒を担当し、その分負担が生じていることを意味する(体力周りで何とかなるものなら男性もカバーしているのだろうが)。
見方を変えれば、女性が大きな負担を感じている項目で男性が配慮・手助けできる部分があれば、積極的に肩代わりをすることで、子供連れデートのハードルも随分と低いものとなるかもしれない。例えば「子供の衛生用品などで荷物が多い」項目に関して、父親が持ち運びをすれば、母親の負担はかなり減るはずだ。
やや余談となるが。子供連れデートにおいてこれらの苦労点をクリアしやすいなど、オススメできるデートスポットを尋ねた結果が次のグラフ。こちらも経験則に基づいた回答となる。
↑ 経験則から、子育て期の夫婦にオススメのデートスポットは(複数回答、上位陣、直近1年間で子連れデートをした人限定)
保護者だけでなく子供も楽しめそうな場所、多種多様な非日常性が体感できる環境が親子共に有意義なひとときを過ごせると判断されているようだ。特に上位3項目「動物園や水族館」「気軽に行けるファミリーレストラン」「テーマパークや遊園地」はオーソドックスではあるが、夫婦にとっても心地よいひとときを過ごせ、子供にもよい情操教育の機会となることだろう。
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