200人に1人はほぼ毎日…スマホでも結構あるんだ迷惑・詐欺電話
2015/12/03 05:01


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今調査は2015年10月23日から25日にかけてスマートフォンを所有する20歳以上の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2211人。男女比はほぼ1対1、世代構成比は20代・30代・40代が約515人、50代が442人、60歳以上が224人。
冒頭の解説の通り、スマートフォンも電話であることから、当然迷惑電話や詐欺電話の受信リスクはある。そこでそのような電話の受信経験があるか否かを尋ねた結果が次のグラフ。なお今調査では迷惑電話・詐欺電話を次のように定義している。
・詐欺電話……振り込め詐欺のように電話を利用して金品などをだまし取ろうとする電話。
セールスや勧誘電話であっても、内容が不快で無ければ今件事案には該当しないことになる(が、そのようなケースは滅多にあるまい)。

↑ 迷惑電話・詐欺電話を受けた経験(2015年10月、電話種類別、該当電話所有者限定)
スマートフォン所有者は2割近く、固定電話保有者は4割近く。経験者は確率の上ではほぼ2倍の差異が出ている。もっとも今件は「これまで経験があるかないか」を尋ねており、当然ほとんどの人にとっては固定電話の所有経験の方が期間的には長いはず(最近になって固定電話をはじめて所有した人がどれだけいるだろうか)。差が出るのも致し方あるまい。
そこでそれぞれの端末における事案の経験者に、どれほどの頻度で受けているのかを聞いたところ、スマートフォンと固定電話ではさほど変わりない結果が出た。

↑ 迷惑電話や詐欺電話を受ける頻度(各機種別に受取り経験ありの人限定、2015年10月)
ほぼ毎日のケースは当局に相談を入れても良いレベルだが、週一以上ならば比較的見聞きする。実際には月数回から年数回がほとんどで、過去に「あったかな?」との人も3割近く。
一度「カモリスト」に載せられると「業界」に浸透してあちこちから類似電話がかかってくるとの話もあり、高頻度の人はそのリストに載ってしまった可能性も否定できない。例えば概算だが、2.8%×19.4%=0.5%なので、スマートフォン所有者(今件調査対象母集団)の0.5%、200人に1人は、そのスマホ宛に毎日のように迷惑電話や詐欺電話を受けている計算になる。1/200の確率は決して低い値では無い。
さてその迷惑電話や詐欺電話の内容だが、セールや勧誘がメインで、およそ8割を占めている。

↑ 迷惑電話や詐欺電話の内容(該当者限定、複数回答、2015年10月)
ワン切りがセールス・勧誘に続くが、先行記事でも触れている通り、ワン切りや無言電話は本当の迷惑電話以外に、かけている側のミス(FAXとの設定間違いなど)の可能性がある。相手がそのミスに気が付くまで何度も繰り返されるので、たちが悪いことに違いは無いが。
振り込め詐欺の類は2割程度。現在配布中のマイナンバー関係の不審電話も5%内外で存在する。今調査は10月後半に行われており、まさにタイムリーな状況。現在ではさらに関連不審電話の比率は上昇しているかもしれない。
なお、いくぶんぶれがあるが大よそスマートフォンと固定電話の回答値に違いは無く、双方端末でかける側(迷惑電話や詐欺電話の行為者)の特性が同じであることを推定させる。スマホであろうと固定電話であろうと、電話番号を有する電話に違いないということか。
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