スマホは73%、パソコン87%…現状の米国における子供達のデジタル普及率を確認する
2015/10/08 08:17


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今調査の調査要項は先行記事の【アメリカの「ネットで友達できるかな」事情】を参照のこと。
まず最初に示すのは、ハードの所有・利用率。所有権はともかく、個人的に使っている端末を意味する。

↑ 個人所有・利用をしているデジタルアイテム状況(2015年2月、米国、13-17歳)
スマートフォンは73%、従来型携帯電話は30%。パソコン(デスクトップ、ラップトップを合わせて)は87%と9割近くに達している。どの程度の利用状況までかは今件調査からは把握できないが、スマートフォンの普及が進んでいる一方で、パソコンの普及率も高い値を示している状況は注目に値する。また、タブレット型端末の利用率か6割近くなのも留意の価値があるものといえる。
従来型携帯電話時代は大いに利用され、スマートフォンの普及と共にソーシャルメディアにシフトが進みつつも、今なお多用されているSMS(ショートメッセージサービス)。その利用状況は次の通り。

↑ SMSの送受信頻度(一日平均、携帯電話利用者限定)(2015年2月、米国、13-17歳)
後ほど改めて触れるが、1日あたりの平均値は67件、中央値は30件。中には1日200件以上のやりとりをしている人も5%ほど確認できる。
続いてソーシャルメディアの利用状況。複数回答による利用状況と、もっともよく使っているものを1つ選んでもらった結果が次のグラフ。携帯電話保有者対象ではなく、調査対象母集団全体比率であることに注意。

↑ ソーシャルメディア利用状況(2015年2月、米国、13-17歳)

↑ ソーシャルメディア利用状況(もっともよく使うもの)(2015年2月、米国、13-17歳)
7割強はFacebookを用い、4割強は一番良く使うと回答している。子供達の間でもFacebookは「いつもの」「とりあえず」的なポジションを確保している。
次いで多いのは複数回答でも、一番良く使うでもInstagram。続いてSnapchatが続いており、アメリカの子供達の間においては、マルチメディア系の投稿サービスが大いに流行っていることがうかがえる。ツイッターはGoogle+と良い勝負、VineやTumblrがそれに続くが、主流として使っている人は少数派でしかない。
最後は主要サービスの利用状況。送受信数やフレンド数、フォロワー数の平均値と中央値を算出したもの。両者の差が大きいほど、極端な値を示している人が多いことになる。

↑ 主要ソーシャルメディアのフレンドなどの平均値と中央値(2015年2月、米国、13-17歳)(各サービス利用者限定)(人、SMSは件)
FacebookもTwitterも、そしてInstagramも、大いに交友関係を広げて活用しているようすがうかがえる。特にInstagramでは平均値と中央値の差が大きく、極端に多くのフォロワー数を有する人がいることがうかがえる(仕組みそのものがサービス毎に異なるので、単純に比較をするのは問題があるが)。
今後日本国内で似たような調査結果が発表される際には、今件の値との比較をすると、日米間の子供達におけるデジタルライフの相違が推し量れるに違いない。
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