デスクトップは福井県、それではノートは!?…都道府県別のパソコン普及率(2015年)(最新)
2015/08/09 09:55
先行記事【パソコンの普及率現状】において、総務省統計局が2015年7月31日に発表した、全国消費実態調査の直近分2014年分の先行報告データとなる、主要耐久消費財に関する調査結果を元に、パソコンの世帯単位での普及率や所有台数、購入してからの経過時間などを確認した。今回はそのデータを元に、都道府県別のパソコンの普及率動向を確認していくことにする。デスクトップは記事タイトルの通り福井県がもっとも高い値を示しているが、ノートパソコンはどの地域が一番普及しているのだろうか(【発表ページ:平成26年全国消費実態調査】)。
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今調査に関する調査要目は先行記事【普通乗用車より軽自動車が所有される時代…自動車の車種・世帯種類別普及率(2015年)(最新)】を参照のこと。
先行記事の通り、今調査の直近値となる2014年においては、総世帯でデスクトップパソコンは34.0%、ノートパソコンは55.2%の普及率を示している(世帯単位)。
↑ パソコン普及率(総世帯、2014年)(再録)
そこで今値の都道府県別動向を見たのが次のグラフ。デスクトップとノートなどを一つにまとめたので幾分見づらい方となっているが、全都道府県でノートパソコンがデスクトップパソコンを凌駕している事実には違いない。
↑ 都道府県別・パソコン種類別、パソコン世帯普及率(2014年、総世帯)
全国平均は最初のグラフに示した通りだが、デスクトップでは福井の42.7%が最大で、4割超えは他に奈良、神奈川の計3県のみ。過去のデータではノートとデスクトップの分割集計が行われておらず確認はできないものの、他の調査結果などから鑑みるに、数年前まではデスクトップパソコンの方が普及率は高かったに違いなく、ノートの浸透ぶりが目立つ現状を改めて認識できる。
例えば西高東低のような、地域別の傾向のような動きは見られない。関東・関西地域ではデスクトップが高め、関西より西ではノート・デスクトップ共にやや値が低いように見えるが、誤差の範囲のようにも思える。ただし九州・沖縄地域は明らかに他地域と比べて値が低く、要注意な動きには違いない。
この動向について、デスクトップ・ノートそれぞれの上位陣を抽出したのが次のグラフ。
↑ 都道府県別・パソコン種類別、パソコン世帯普及率(2014年、総世帯)(デスクトップ上位15地域と、その地域のノート等)
↑ 都道府県別・パソコン種類別、パソコン世帯普及率(2014年、総世帯)(ノート等上位15地域と、その地域のデスクトップ)
どちらか一方の浸透が進んでいる地域も当然あるが、奈良、神奈川、東京のように、デスクトップの普及率上位陣がノートパソコンでも上位に入っており、パソコン普及率そのものが高く、デスクトップもノートも双方多くの人が持っている状況が多々あるのが分かる。
ちなみにデスクトップ普及率の最下位は鹿児島県で22.0%、ノートは青森県で40.7%。デスクトップは5世帯に1世帯強しか所有されていないが、ノートは最下位の地域でも4割は使われている。
デスクトップとノートパソコンの普及率の差異だが、やや酔狂な話となるものの、どの都道府県でもノートパソコンの方が高いことを受け、ノートの普及率がその地域のデスクトップの何倍かに当たるかを算出し、その値が高い順に並べたのが次のグラフ。
↑ 都道府県別・パソコン種類別、パソコン世帯普及率(2014年、総世帯)(ノートの普及率がデスクトップの何倍か上位15地域)
熊本と島根が群を抜いていて2倍以上。デスクトップパソコンを持つ世帯の倍以上の世帯でノートパソコンが保有されていることになる。両県ともデスクトップパソコンの普及率自身が低いのも高値をつける一因だが、それにしても他県との差がやや大きめなのが目に留まる。ノートパソコンが特に好かれる何らかの理由があるのだろうか。
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