LINE、Facebook、そしてX(旧Twitter)…主要ソーシャルメディアなどの利用状況の変化(最新)
2025/05/22 02:43


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調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間】を参考のこと。
次以降に示すのは日本における主要ソーシャルメディアとして挙げるLINE、Facebook、X(旧Twitter)の、「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」における利用状況。LINEは厳密にはソーシャルメディアではなく対個人・少数人数間におけるチャットツールだが、今調査ではソーシャルメディアとして取り扱っていることから、今回もその区分に従う。また利用状況を示す利用率だが、調査の上で「携帯電話およびパソコンのいずれからも利用していない」の回答値から100%を引いて逆算している。厳密にはインターネット接続テレビや家庭用ゲーム機などからのみ利用している人もあるうるが、各年の報告書でもその計算方法で利用率を計算していることから、今記事でもそれに従う。
まずはLINE。

↑ ソーシャルメディア利用状況(LINE、属性別)
若年層、特に10代から20代の利用率が高い現状は先行する各記事で伝えている通りだが、学生・生徒(中学生から大学生)は2014年ですでに8割超の利用率に達している。同時期にはスマートフォンの普及も急速に進んでいることから、スマートフォンの利用とLINEが一体化したかのような連動性を示していることが理解できよう。
直近の2023年ではむしろ先行して普及した若年層などの属性は頭打ちの状態で、50代以降にまで浸透が進み始めている。10代の値がやや大人しめだったが、これはLINEを使える機種そのものを持っていない人がいたため。しかし2019年では大きく伸び、20代や30代とほぼ変わりない値となった。2023年では20代と比べてほんのわずか少ない程度。他方、30代から50代における2014年以降の急増ぶりは、子供との連絡用として導入したことも十分考えられる。直近年では50代以下において9割以上の利用率となる。40代以下で区切れば95%以上(20人に19人)である。
続いてFacebook。

↑ ソーシャルメディア利用状況(Facebook、属性別)
2014-2015年をピークとする形で、それ以降10-30代では利用率が落ちる傾向が見受けられる。若者のFacebook離れとの表現はあまりにも陳腐すぎるが、数字はそれを裏付けている。
直近の2023年では前年比で50代において大きな増加が確認できるが、その分、学生・生徒では大きく減少している。学生・生徒と被る部分が多い10代では前年比の減少度合いは穏やかなものの、この数年継続的に減少しており、不安を覚えさせるものがある。20代や30代もこの数年では減少傾向を示しており、若者のFacebook離れという陳腐な言い回しが脳裏をかける。X(旧Twitter)やLINEなどにシフトしているのだろうか。
X(旧Twitter)はFacebookよりもやや若者よりな状態。

↑ ソーシャルメディア利用状況(X(旧Twitter)、属性別)
少しずつ利用率が高まる形。30-50代では2017年から2018年にかけて大きな増加が見られる。男女差はほとんどなし。全体としては若年層中心のソーシャルメディアであると見てよいだろう。
直近の2023年で前年比を見ると、10代と学生・生徒で大きな増加が確認できる。前々年で大きく減少したことの反動だろう。他の属性もまだまだ伸びしろがありそうだ。
一応経年変化としてのデータは12年分存在するが、グラフ上では直近10年分を確認した。インターネットサービス系のすう勢は流れが速く、この10年の間に大きな変化が生じているものもある。今後、さらなる明らかな結果(サービスの閉鎖など)が出てしまう可能性も否定できない。
特にこの数年は、ソーシャルメディアのすう勢が大きく動いた期間ではある。色々な意味で、納得のいく動きを示していることには違いない。
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