女性が想う「代わりにやってくれると嬉しいな」な家事、トップは掃除、次いで炊事
2015/03/31 11:25
兼業世帯の増加や価値観の変化に伴い、男性の家事参加がこれまで以上に求められるようになりつつある。一方で一般的に家事全般を取り仕切る女性が手助けしてほしい家事などと、男性が可能な、自ら手助けしたい家事とが必ずしも一致するとは限らない。男性側が手伝いをしても、女性にはかえって負担が増えることもある。今回は女性視点で配偶者をはじめ、だれか他人に代わってもらうとありがたいと認識している家事などの動向を、ソニー生命保険が2015年3月26日に発表した【女性の活躍に関する調査2015】から確認していくことにする。
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今調査は2015年2月24日から26日にかけて20歳から69歳の女性に対してインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000人。20代から10歳区切りで均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。
次に示すのは普段は回答者自身がしているものの、他の誰かが代行してくれると非常に助かると思っている家事などの行為。調査対象母集団は女性との仕切りのみで、未既婚・専兼業は問われていないので、代行対象の想定が配偶者とは限らない。子供、祖父母、あるいは業者の場合もありうるだろう。
↑ 自分が主に担当していることの中で、誰かが代わりにやってくれると、とても助かると思うもの(女性回答、3つまでの複数回答)(上位10位)
最上位は掃除の43.4%、次いで炊事の39.1%。この2項目が群を抜いて高い値を示している。見方を変えればこの2項目が、普段の家事において時間がかかり、負担となっていることが分かる。
次いで大きく値は下がるが洗濯、さらに兼業主婦や独身の就業女性における仕事が続く。意外なのはその次のゴミ出しで、13.5%と他の家事などに比べると思ったよりも高い値となっている。技術的な問題では無く、持ち出し時の重さや、時間的な点でネックなのだろう。
これを回答者の仕切りにおいて、有職者(未既婚者共に居るので兼業主婦とは限らない)と専業主婦、それぞれに該当する人のみを抽出して回答件数を再集計したのが次のグラフ。
↑ 自分が主に担当していることの中で、誰かが代わりにやってくれると、とても助かると思うもの(女性回答、3つまでの複数回答)(上位10位)(回答者立場別)
「近所づきあい」「お弁当作り」では有職者の方が高い値を示しているが、それ以外は押し並べて専業主婦の方が回答率は高い。配偶者がいる場合における配偶者の対応は今調査では調査項目に無いので推測でしかないが、有職者で独身の場合はともかく、配偶者が居る場合は、すでにいくつかの項目において分担してもらっており、回答する必要が無くなっているのかもしれない。
他方「近所づきあい」「お弁当作り」は特定の時間が拘束され、融通が効きにくい。有職者には大きな負担になる。だからこそ、有職者の方が誰かに代わってほしいとの想いが大きいのだろう。
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