田舎暮らしと都会暮らし、共働きで家事分担か専業主婦か、人生二者択一ならどちらを選ぶ?
2015/01/27 11:27
今後の人生の歩みを主に金銭面から立案して方向性を見極め、必要ならば軌道修正を行い、よりよく確実な、そして健やかな日々を営めるようにする。いわば人生における航海図をライフプランと呼び、その航海図の作成をライフプランニングと呼んでいる。ライフプランニングにあたっては、当事者の人生観・価値観の再確認とそれに従った立案が欠かせない。それでは人々は生活様式において、どのような人生観を抱いているのだろうか。よくある二者択一の事例について、いかなる傾向が見られるのか、ソニー生命保険が2015年1月16日に発表したライフプランニングに関する調査結果から、確認をしていくことにする(【発表リリース:ライフプランニングに関する調査】)。
スポンサードリンク
今調査は2014年12月16日から17日にかけてインターネット経由で20歳から59歳の男女に対して行われた。有効回答数は1000件で、男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。
冒頭で触れた通り、ライフプラン(人生設計)の立案には当事者の人生観・価値観の再確認が欠かせない。それらを無視したプランを作っても達成は難しく、また自分の意図に反した計画は日々の生活においても苦行となりかねない。
そこで自身の人生観・価値観を再確認すべく、二者択一でどのような過ごし方を望むかを尋ねた結果が次のグラフ。往々にして人生はこのような割り切った選択が与えられることは無いのだが、あくまでも方向性としてどちらを望むかについて答えてもらったものである。
↑ その他条件がすべて同じならどちらを選びたいか
大よそ4割から6割で両意見が区切られ、いずれか片方に偏った形での回答は無かったものの、それぞれによって異なる傾向が見られるのは興味深い。まず「お金か、人とのつながりか」では、お金を選ぶ人が4割ほど、人とのつながりは6割ほど。お金を選ぶ人の方が少数派となった。他方「(金銭面には限らないが)働く必要が無い人生か、天職を見つけてその中で成功を収める人生か」に関しては天職よりも働かなくても良い人生を選ぶ人がいくぶん多い。天職との巡り合いで成功するという状況がイメージしづらいのかもしれない。
男女それぞれの回答性向が非公開なのは残念だが、専業主婦か共働きかにおいては、やや共働き派の方が多い。「他の条件がすべて同じ」との前提のため、共働きをしなくても金銭的には問題ないとの仮定ではあるが、それでもなお共働き・家事分担を求める人は多めとい結果が出ている。
最後は都会暮らしか田舎暮らしか。こちらはやや都会暮らし派の方が多い。強い意志の持ち主だけを比べると、都会暮らしは田舎暮らしの2倍近い値を示している。具体的地名を挙げればまた値は異なる動きを示すのだろうが、一般論としては田舎暮らしよりも都会暮らしの方が人気は高いようだ。
共働きか否かや、暮らす場所のあれこれは、周辺環境によって大きく変わり得る。また金銭か人とのつながりか、安定した生活か仕事への生き甲斐かも、経験の蓄積によって大きく変わることはある。人生観・価値観は不動のように見えるが、常に少しずつ、色々な影響を受けて変化していく。
その変化に従い、ライフプランは常に見直し、軌道修正が求められる。それは船の航行がさまざまな条件で変更されるのと同じである。ライフプランを立てる立てないは別にしても、自分の人生観・価値観について、定期的に見つめ直す時間を持つことをお勧めしたい。
■関連記事:
【年金以外にどれだけ必要!? 「年金だけでOK」はわずか2.1%・平均額想定額は約3000万円】
【「今後の人生プラン、持ってます? 」団塊世代で明確なプラン持ちはわずか6.3%】
【日本の平均寿命の推移(最新)】
【中堅・シニア層にズバリ聞く「あなたは何歳まで生きたいか」】
スポンサードリンク