新聞読者、実際どの面読んでいる!?(最新)
2018/01/23 05:13


スポンサードリンク
今調査の調査要綱は先行記事【じわりと下がるメディアへの信頼度、ようやく下げ止まりか(最新)】を参照のこと。
今調査対象母集団において頻度は問わず、朝刊・夕刊まで含めた新聞を読んでいる人は68.9%。その新聞閲読者に対し、新聞で読む記事(必ず読む、よく読む、たまに読むの合計)としての回答率を示したのが次のグラフ。もっとも多くの人が目を通しているのは社会関連の記事で、93.5%の人が該当する結果となった。

↑ 新聞で読む記事(新聞を読む人限定、複数回答)

↑ 新聞で読む記事(2017年度)(新聞を読む人限定)(「必ず読む」の回答率)
「必ず読む」に限定すると、記事種類別に大きな違いが出る。例えば「必ず読む」は「テレビ・ラジオ欄」がもっとも多く46.5%、次いで「地元関連」で32.6%。さらに「スポーツ・芸能関連」「社会関連」が続く。しかし目を通される可能性がある、読まれるかもしれないの範ちゅうまで含めると、さほど大きな違いは生じない。文化や国際情勢、経済などがいくぶん低いが、それでも8割以上の人が回答している。頻度はともあれ紙媒体の新聞は、記事に関しては隅々まで読まれる可能性が多分にあるメディアに違いない。社説を除けば、だが。
より長い経年推移でその動向を確認したのが次のグラフ。

↑ 新聞で読む記事(新聞を読む人限定、複数回答)(経年推移)
「社会関連」「地元関連」の鉄板ぶりが明確に出ている。閲読者の生活に直結する部分も多く、必要性が高いのが主要因だろう。全国、あるいは世界規模の情報がメインとなる全国紙よりも、発行地周辺の地元面色が強い地元紙の方が、都心部以外で盛況なのも納得できる。
「テレビ・ラジオ欄」はやや減退、それ以外は「スポーツ・芸能関連」「政治関連」「生活関連」は横ばいで推移している、あるいは大きな変化が無い。「テレビ・ラジオ欄」が減り始めているのは、新聞閲読者においても、テレビの視聴者が減り始めているのか、あるいはインターネットの番組表にその需要を奪われているのかもしれない。
もっとも、新聞の読者自身は減少中であることは、今調査の先行記事でも明らかにされている通り。元々記事に目を通すことにあまり価値を見出さなかった人が新聞を閲読しなくなったため、一定水準の意義を見出している人のみが新聞の閲読を続けていることから、高い水準が維持されている可能性は否定できまい。
■関連記事:
【沖縄以外で全マイナス、関東・近畿で大きな減退…全国紙の地域別世帯シェア動向(2017年前半期版)】
【新聞の販売部数などの推移(2017年前半期まで)(最新)】
【地域ニュースはテレビと新聞がメイン…米における世代別・ニュース取得元】
【新聞で一番読まれている面は? テレビ・ラジオ欄でも社会面でも無く…】
スポンサードリンク
