カーライフするのならいくらまで出せる? 20歳の答えは(最新)

2024/01/07 02:48

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2024-0105自動車を保有し利用するにはさまざまな費用が必要になる。購入時の自動車本体代、保険料、駐車場代、各種整備費用、ガソリン代、そして車検代。車が生活の上で必要不可欠な人も少なくないが、それゆえにコストの存在に頭を痛めている人も多い。今回は若年層の代表として20歳の人ならこのコストをどこまで許容できると考えているのかについて、ソニー損害保険が2024年1月4日付で発表した「2024年 20歳のカーライフ意識調査」を基に、確認をしていくことにする(【発表リリース:2024年 20歳のカーライフ意識調査】)。

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今調査は2023年11月13日から11月17日にかけて、2003年4月2日-2004年4月1日生まれの男女に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1。調査実施機関はネットエイジア。

行動範囲を広げ、生活に機動力を与えてくれる自動車だが、その対価としてさまざまな経費が求められる。初期投資(本体の購入代金)や一定期間ごとの経費(車検代など)以外に、ガソリン代や駐車場代などの定期的な出費が必要となる。数々の備品やメンテナンス用の器材も財布の中身を奪い取っていく。それら定期的に発生する費用に関して、いくらぐらいまでなら我慢できると新成人たちは思っているのだろうか。見方を変えれば「この額を超えるとカーライフはあきらめざるを得ない」と読むこともできる。

↑ 「車がある生活」をするにあたり1か月でいくらまでならかけられるか(20歳対象、自由回答)(2023年)
↑ 「車がある生活」をするにあたり1か月でいくらまでならかけられるか(20歳対象、自由回答)(2023年)

最大区分は5001-10000円で28.5%、次いで1-5000円の20.9%、さらに10001-20000円が続く。1円も出せない、つまり実質的にカーライフは過ごしたくない、過ごさなくてもよいとする人も10.4%いる。必要性を感じない生活環境にあるか、あるいは同居世帯、例えば親世帯にすべて任せるとの考えなのかもしれない。

中には5万円超過でも大丈夫の人も少数ながら確認できるが、全体平均は1万8194円となっている。よくある例え話で持ち上がるたばこ価格で換算すると、おおよそ31箱分である(メビウス、580円で計算)。大体1日1箱分。

この平均額について免許証や車そのものの所有状況別で経年推移を確認したのが次のグラフ。2018年以降は各属性別の値が非公開なので空欄となっている。

↑ 「車がある生活」をするにあたり1か月でいくらまでならかけられるか(20歳対象、平均額、属性別、円)
↑ 「車がある生活」をするにあたり1か月でいくらまでならかけられるか(20歳対象、平均額、属性別、円)

対価として支払える上限を聞いていることから、この値が高い方が「車がある生活」に高い価値を見いだしていることになる。属性別の値が公開されている直近分となる2017年分を見ると、車を保有している人は当然高く、持っていない人はそれより低いものの、免許証を持っている・取得予定の人はそれなりに高い値が出ている。他方、免許を持たず取る必要もないと考えている人は、一段と低い値にとどまっている。当然の結果ではある。

経年変化で見ると多少のぶれはあるものの、車は持っていないが免許を持っている・持つ予定がある人はおおよそ横ばいだが、車保有者は値が減少する傾向にあった。お財布事情が厳しくなり、車利用に割り当てる対価も減らした上で勘案しなければならなくなったと読み解くことができよう。

果たして自動車関連企業は現在の若年層に対し、毎月1万8194円の出費に値する価値を提供し得る自動車や各種サービスを提案できているだろうか。自動車そのものだけでなく、利用者が日々生活する周辺環境全体を見つめ直し、考える必要があるに違いない。


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