20歳の人、普免保有はどれぐらいいるのか(最新)
2024/01/06 02:43
ソニー損害保険が2024年1月4日付で発表した「2024年 20歳のカーライフ意識調査」によれば、20歳における普通自動車運転免許率は56.2%なのが明らかになった(【発表リリース:2024年 20歳のカーライフ意識調査】)。
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今調査は2023年11月13日から11月17日にかけて、2003年4月2日-2004年4月1日生まれの男女に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1。調査実施機関はネットエイジア。なお今件調査における「都市部」とは、市・区における人口ランキングの上位都市(1位から8位)である、北海道札幌市、東京都23区、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、京都府京都市、大阪府大阪市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市。それ以外はすべて「地方」。
また今調査は2022年まで「新成人のカーライフ意識調査」として実施してきたが、2022年4月の成年年齢引き下げに伴い、「20歳のカーライフ意識調査」と名前を変えて実施されている。調査内容・対象はほぼ同一で、データの連続性もほぼ維持されているとみなしてよい。
昨今若年層を対象とした話題に上るキーワードの一つ「若者の車離れ」だが、これは単に自動車を保有しているか否かではなく、自動車を運転するか否かを意味する(中には自前の車を持たず、レンタカーや家族の車を借りるのみで済ます人もいる)。逆に自動車そのものを所有しているだけで、普通自動車運転免許を持たず、コレクションのように扱う人はごく少数で、「若者の車離れ」の話においては対象外となる。要は車を移動手段として運転し利用しているか否かを指す(業界側としては内面的に、所有しているか否かのみが重要との考えもあるようだが)。
次に示すのは今調査対象母集団における、回答時の普通免許保有状況。元資料ではオートマ限定とマニュアルの区別も行われているが、今件では一つにまとめて計算している。
↑ 普通自動車運転免許を持っているか(20歳対象、属性別)(2023年)
全体では56.2%が既に保有、6.2%が教習所に通って取得最中、そして22.4%が時期は未定だが免許を取る予定があるとしている。免許を取るつもりが無い人は15.2%。
属性別に見ると男女別では男性の方が普通自動車運転免許の保有には積極的。また免許を取る予定が無い人の率も女性の方が高い。男性の値が高いのは、仕事や家族サービスなどで必要性が高いのが要因だろう。
同じ必要性との観点では都市部在住者よりも地方在住者の方が、自動車運転の必要性は高く、免許保有者率も高い。特に都市部女性は30.0%が「予定無し」と回答している。
属性別で一番保有率が高いのは女性・地方で61.8%。都心部では男性の方が高いが、地方では女性の方が高くなっているのは、育児やパート、買い物の都合によるものだろう。自らの自動車運転に対する必要性の度合いが、免許保有状況にも反映されていると見られる。
上記グラフでは一体化した、オートマ限定の免許(オートマチック車に限り運転できる免許)とマニュアル免許だが、昨今ではオートマ限定による保有者が増えている。
↑ オートマ限定の運転免許保有者(20歳対象、属性別)
↑ 普通自動車運転免許保有者における免許種類(20歳対象、属性別)(2023年)
男女差ではおおよそ一定の差がついたまま、男女ともにオートマ限定の保有者率は上昇中。2019年の突出はどうやらイレギュラーな動きのようだ。
直近年においては普通自動車運転免許保有者全体では3/4強がオートマ限定・2割強がマニュアル、女性の圧倒的なオートマ限定傾向。自動車そのものの需要傾向にも小さからぬ関係がありそうな結果ではある。
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