野菜を一度にどれだけ買っている? 平均額は809円(最新)
2020/04/21 05:21
日々の食生活に欠かせない存在の野菜だが、出来合いの総菜を購入するのではなく自宅で何らかの調理をする場合には、店などで一定量を買い込んで用いることになる。一度あたりの野菜の購入額はいかほどなのか、自分自身以外の人たちの行動性向は案外知らないものだ。今回はJC総研が2020年3月13日に発表した、農畜産物の消費行動に関する調査結果をもとに、この野菜の購入金額の実情を確認していくことにする(【発表リリース:農畜産物の消費行動調査】)。
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今調査の調査要項などは先行記事【お米を食べる機会は減っているのだろうか】を参考のこと。
次に示すのは1回あたりの野菜の平均購入金額。過去においては一部項目で調査が行われなかったために空白の部分もあるが、おおよそ700円台後半にあったものの、少しずつ購入金額は上昇傾向にある。直近年度では809円となった。
↑ 野菜購入1回あたり平均金額(円)(全体は既婚男女・単身男女ベース)
直近年度においては、属性別では既婚男性がもっとも高い値で、平均金額は958円。次いで既婚女性の837円、単身女性の567円、単身男性の459円となる。面倒くささや自分の好き嫌いが多分に食生活に影響される食生活事情もあるのだろうが、単身男性の野菜不足が懸念される。
既婚と単身とでは既婚の方が金額が上になるのは当然の話。単身では本人のみのための購入となるが、既婚の場合は配偶者、さらには場合によって子供の分も合わせて食材として野菜を買わねばならないからだ。他方、単純に2倍や3倍の額とはなっていない点に関しては、今件はあくまでも買い物1回あたりの金額であり、購入頻度とは別の話であることから説明ができる。
野菜購入頻度に関しても、当然既婚の方が単身よりも頻度は上となっている。ただし既婚男性に限れば、食材の調達を手伝わないケースも多々あるためか、4割近くは「分からない/野菜の買い物はしない」と回答しているのが興味深いところではある。
↑ 野菜を買う頻度(属性別)(2019年度)
野菜は料理の際には一定量の分量を必要とし、重量も大きなものが多い。また鮮度がすぐに落ちてしまうため、買い置きが難しい種類がほとんど。まとめ買いが難しい以上、1回の購入金額がこの程度に留まるのも当然の話かもしれない。
一方で単身でも野菜購入頻度が週に1日未満、あるいは分からない/野菜の買い物しないとする回答がそれなりにある。「野菜を食べていないのか」と受け止めてしまいがちだが、これは「分からない」の回答が多分なのか、そうでない場合も外食や中食で野菜を摂取しているということなのだろう。
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