お米、パン、めん類…主食をどれだけ食べている?(最新)

2020/04/19 05:19

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2020-0402JC総研は2020年3月13日、農畜産物の消費行動に関する調査結果を発表した。その内容によると調査対象母集団の成人における、主食としてお米を食べる1日あたり平均食数は1.87回であることが分かった。パン類は0.47回、めん類は0.27回となっている。お米の内訳としては炊飯(内食、自宅で炊いたご飯)がもっとも多く、外食、調理済みの中食が続いている。単身者は既婚者と比べて炊飯の機会が少なく、その分中食や外食が多い結果が出ている(【発表リリース:農畜産物の消費行動に関する調査結果】)。


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今調査は2019年9月6日から11日にかけて、全国の既婚女性・既婚男性・単身女性・単身男性に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2108人。男女比はほぼ1対1、年齢階層別構成比は20代以下183人・30代280人・40代346人・50代328人・60代385人・70代以上586人。調査実施機関はインテージ。

リリースでは調査対象母集団に対し、1週間分・21食における各属性別の主食食数を尋ね、その平均値が公開されている。次に示すのはその値を単純に7で割り、1日あたりの主食食数を算出したもの。平日と土日が合わさった形であることから、曜日特性を考慮しない、純粋な平均的食数としてのものとなる。またどこで調達したか、つまり内食か中食か外食かは次のグラフ項目では考慮せずに、すべてまとめている。

↑ 1日の主食平均食数(属性別、回)(2019年度)
↑ 1日の主食平均食数(属性別、回)(2019年度)

お米を主食とする食事の回がもっとも多く1.87回。次いでパン類が多く0.47回、さらにめん類が0.27回と続く。その他(シリアル類、果物やヨーグルトなど)も0.14回ほど確認できる。また完全な欠食「食べない」も0.25回との値が出ている。

属性別に見るとおおよそではあるが、既婚・単身別では既婚者の方がお米を食べる回数が多く、単身者の方がパン類やめん類、「その他」を食べる機会が多い傾向がある。また「食べない」も単身者の方が多く、多忙さ、食事の準備の面倒くささなどから食事を欠いている機会が多い実情がうかがえる。

男女別では男性の方が米を食べる機会が多く、女性はパン類や「その他」が多い。

このうちお米に関して、その内情を詳しく区分したのが次のグラフ。

↑ 1日の主食平均食数(「米が主食」の内訳、属性別、回)(2019年度)
↑ 1日の主食平均食数(「米が主食」の内訳、属性別、回)(2019年度)

炊飯がもっとも多いのはどの属性でも変わらないが、やはり手間がかかるのと一度に炊ける量の関係から、単身者は少なめ。その分、中食や外食が多くなっている。特に単身男性はその傾向が強く、中食・外食が他の属性と比べて多いようすが分かる。

なお既婚男性と既婚女性とでは、前者の方が中食(調理済み)・外食の値が大きめ。これは就業中の昼食がカウントされていると考えれば道理は通る。

属性別の生活様式にもよるが、多分に食事を用意する際の手間が、お米の食事のハードルとなっているようだ。



余談となるが、「食べない」、つまり欠食の回数は次の通り。主に朝食で行われているものと思われるが、ヨーグルトや果物だけを食べた場合も「その他」の主食となるため、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」の基準とは異なり、純粋に何も食べなかった場合のみがカウントされている。なおこちらは1日あたりではなく1週間あたりとなっていることに注意。

↑ 主食平均食数(「食べなかった」、1週間あたり、回)(2019年度)
↑ 主食平均食数(「食べなかった」、1週間あたり、回)(2019年度)

やはり単身者の欠食が目立つ。時間の無さ、調理の面倒くささがハードルとなっているのだろう。またダイエット感覚で食事を抜く人も多いのかもしれない。


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