ネットの平均利用時間は中学生1時間52分、高校生2時間3分。そのうちチャットやソーシャルメディアは何分ぐらい?

2014/12/18 08:22

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インターネットインフラの普及やスマートフォン、タブレット型端末の普及に伴い、子供達の間にもインターネットが気軽に使えるインフラとして認識されつつある。一方でその魅力に取りつかれ、長時間を費やすことによるトラブルへの懸念も強まりを見せている。それでは実態として、どれほど長時間の利用が行われているのだろうか。2014年12月9日付でベネッセ教育総合研究所が発表した調査報告書から、現状を確認していくことにする(【発表リリース:中高生のICT利用実態調査 2014 報告書】)。



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ネット時間のうち中学生は64%、高校生は70%を交流に充てている


今調査に関する各種要項は先行記事【パソコン、スマホにタブレット…いまどき中高生の所有率を探る】を参考のこと。その記事にある通り、今調査対象母集団では中学生が87.3%、高校生は96.6%がインターネットを利用している。その利用者に対し、1日インターネットやメールをどれほど利用するか、またそのうちメールやチャット(LINEなど)、ソーシャルメディア(mixiやFacebookなど)、ツイッターをどの程度利用しているのか、その時間を尋ね、平均値を求めた結果が次のグラフ。

↑ インターネットやメールをする合計の時間(1日当たり、平均)(インターネット利用者)
↑ インターネットやメールをする合計の時間(1日当たり、平均)(インターネット利用者)

↑ インターネットやメールをする時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間(1日当たり、平均)(インターネット利用者)
↑ インターネットやメールをする時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間(1日当たり、平均)(インターネット利用者)

当然平日よりも休日の方が長いが、上乗せ時間は大よそ1時間ほど。また中学生と高校生との間にはほとんど差が無い。平日は2時間ほど、休日は3時間近くをネットアクセスに費やしている。

そしてインターネットのアクセスのうち各コミュニケーションツールに充てる時間は、平日が1時間強、休日は2時間近く。インターネットの利用時間と比べ、中高生間の差異が開いているのが分かる。

そこで「インターネットの利用時間」のうち「コミュニケーションツールに充てる時間」の割合を算出すると、やはり高校生の方が高い値が出る。

↑ インターネットやメールをする時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間の割合(インターネット利用者)
↑ インターネットやメールをする時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間の割合(インターネット利用者)

中学生よりも高校生の方が、より一層LINEやソーシャルメディア、ツイッターにはまりこんでいる様子がうかがえる。

学年別で見てみると……


これを学年別で細分化し、その動向を見たのが次以降のグラフ。まずはインターネットやメールをする時間だが、すべての属性において男子よりも女子の方が利用時間は長い。そして平日よりも休日の方が長い。高校1年生は平日で2時間強、休日には3時間強、インターネットを利用している計算になる。

↑ インターネットやメールをする合計の時間(1日当たり、分)(平日)(インターネット利用者)
↑ インターネットやメールをする合計の時間(1日当たり、分)(平日)(インターネット利用者)

↑ インターネットやメールをする合計の時間(1日当たり、分)(休日)(インターネット利用者)
↑ インターネットやメールをする合計の時間(1日当たり、分)(休日)(インターネット利用者)

平日、休日共に高校2年生では他の学年よりも利用時間の開きが見える。歳を重ねるに連れて興味関心事が増え交流の度合いが密接なものとなり、利用時間は増えるものの、学業が忙しくなりはじめ利用時間が減退の傾向を見せる。しかし女子はなかなか端末から離れられず、時間を費やし続けてしまう……という状況だろうか。

その動きはコミュニケーションツールの利用時間でも顕著に表れている。高校1年生をピークに利用時間は減少に向かうが、高校2年生における減退度合いは男子よりも女子の方がゆるやかなものとなっている。

↑ インターネット利用時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間の割合(1日当たり、分)(平日)(インターネット利用者)
↑ インターネット利用時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間の割合(1日当たり、分)(平日)(インターネット利用者)

↑ インターネット利用時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間の割合(1日当たり、分)(休日)(インターネット利用者)
↑ インターネット利用時間のうち、メールやチャット、ソーシャルメディア、ツイッターをする時間の割合(1日当たり、分)(休日)(インターネット利用者)

高校生になると平日でも男子で1時間前後、女子は1時間半から2時間近く、休日になると男子で1時間半前後、女子は2時間以上をコミュニケーションツールに費やす計算となる。詳細解説は略するが、高校女子の2割以上は休日に4時間以上と答えており、その熱中ぶりが改めて確認できる。

またグラフを見返すと分かるのだが、男子は高校1年生がピークであるものの、女子は中学3年生か時間の上でのピークを迎えている。その後も時間の減退はさほど無く、高校2年生まで継続している。女子のインターネット、特にメールやチャットなどのコミュニケーションツールへの熱中ぶりが早期に花開き、それが継続している状況が改めて理解できよう。


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