一人鍋、ペア鍋、そして別鍋……したことないけどしてみたいのは?

2014/12/05 14:54

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寒さが厳しさを増すに連れて恋しくなる料理の一つが「鍋」。味が染みて熱々となった食材を皆で囲んで食す時の魅力は、料理そのものの旨みに加え、他人と食の時間を共有することによる一体感にもある。ところが昨今は多種多様な鍋の食し方のスタイルが提唱され、注目を集めているとのこと。今回はエバラ食品工業が2014年12月1日に発表した「イマドキのライフスタイルと鍋トレンド実態調査」の結果から、3様式「一人鍋」「ペア鍋」「別鍋」による鍋の楽しみ方について、まだしたことが無いがしてみたい人たちがどれほどいるのかを見ていくことにする(【発表リリース:イマドキのライフスタイルと鍋トレンド実態調査】)。



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今調査の調査要項は先行記事の【増える中食・内食、理由は節約や健康志向】を参考のこと。

一人暮らし、少人数世帯の増加に伴い「一人飯」が一般的、少なくとも肩身の狭い思いをする食事スタイルでは無くなりつつある昨今だが、従来皆が鍋を囲んで時間を共有しながら楽しむ鍋料理に関しても、さまざまな食べ方が提唱されている。その中から3つの様式が今リリースでは例示されている。

・一人鍋……一人で食事をとる時の鍋料理

・ペア鍋……パートナーと一緒に、二人で鍋を楽しむ

・別鍋……複数で食卓を囲むが、それぞれが一人前の鍋をあてがわれ、好きな味を楽しむ

「ペア鍋」は人員的環境が整っていればごく普通の話だが、それ以外は以前はあまり行われなかった鍋料理の食し方ではある。今調査でそれぞれの様式の経験を聞いたところ、ペア鍋はさすがにそれなりの回答率を示したが、一人鍋や別鍋は少数派に留まっていた。

↑ したことがある鍋料理の楽しみ方
↑ したことがある鍋料理の楽しみ方

それでは未だ経験はないものの、機会があればしてみたいという鍋料理の様式に関する願望はどれほどのものだろうか。男女、そして世代別に聞いた結果が次のグラフ。

↑ 「したことはないが、してみたい」鍋料理の楽しみ方(したいと思う人)
↑ 「したことはないが、してみたい」鍋料理の楽しみ方(したいと思う人)

全体では「一人鍋」「ペア鍋」「別鍋」いずれも1/4程度の人が「したことないけどしてみたい」との回答をしている。属性別に見ると、男女別では男性は女性よりもペア鍋への憧れが強く、女性は男性より一人鍋や別鍋への願望が強い。男性はペア鍋をする前提条件となるパートナー自身が居ないのも一因かもしれない。

世代別にみると男女とも若年層ほど憧れ感が強く、歳を経るに連れて値は減少していく。ただし女性に限ると、一人鍋については歳を経てもある一定度の願望を持つ人がいるのが確認できるのが興味深い。



一人鍋やペア鍋は対人環境の前提次第で出来る出来ないが変わってくる、その様式を余儀なくされることもあるが、別鍋はまったくの自由選択によるもの。同じ食卓を囲む点では通常の鍋料理と変わらないものの、好き嫌いの差異や他人との料理の共有に敏感な人が増えている、あるいは食へのこだわりが強い人向けの食べ方の提唱ということなのだろうか。

リリースを読み返すと「別鍋」の部分に関して「夫婦で鍋争いをしたことがある方は別鍋を「したことがある」が1割半(14.4%)と高くなっています」との説明がある。別鍋にはそのような効用・意味合いもあると考えれば、なるほど道理も得られるというものだ。


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