ビジネスでの会話のネタ元、やはりトップはテレビのニュース番組

2014/12/04 11:27

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プライベート、ビジネスのいずれを問わず、他人との会話においては自分の知識・経験の懐を探り、その中身を元に、相手とのキャッチボールをすることが求められる。例え仕事の上のやりとりでも、ちょっとした小ネタをはさむことで話が弾み、より良い関係が構築されることもある。それでは人々は実際に、その話のネタをどこで取得しているのだろうか。英会話のGabaが2014年10月22日に発表した調査結果「社内コミュニケーションに関する調査」から確認をしていくことにする(【発表リリース:「社内コミュニケーションに関する調査」】)。



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テレビニュースが一番、テレビ情報番組が二番


今調査は2014年9月25日から30日にかけてインターネット経由で20歳から59歳の男女就業者に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比及び10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。

個人的な付き合いでも仕事の上でのやり取りでも、実務的な会話のみで話が終わってしまうことはほとんど無い。他愛もない内容、あるいは相手との共通認識を有し、言葉のやりとりが出来るようなテーマを元にした対話をはさむことで、よりスムーズに意思疎通を図ることが可能となる。さらには昨今の時節ネタを織り交ぜれば、相手の理解はより容易くなる。

それでは普段、ビジネスシーンにおける会話の際に使うネタとなるような情報は、どこから収集されているのだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフ。

↑ 日頃、ビジネスシーンでの会話のネタになるような情報を何から収集しているか(複数回答)
↑ 日頃、ビジネスシーンでの会話のネタになるような情報を何から収集しているか(複数回答)

もっとも多くの人が利用しているツールは「テレビのニュース番組」で62.9%。ビジネスシーンで使う話の素材としては、時期外れのものでは無く、容易に大量の事案を取得でき、何となく分かった気にさせられるニュース番組が適しているのだろう。類似項目として「テレビの情報番組」も50.8%と高い値を示している。もっとも昨今ではこの2番組は仕切り分けが曖昧となっており、別個のものとしてよりは同一的なものと見た方が理解はし易い。

テレビ媒体が続いたが、次いで多いのは「新聞の一般紙」。ビジネスシーンでの会話のネタということもあり、日本経済新聞も対象とされているだけに、高い値を示している。もっとも同じ新聞でも経済紙やスポーツ紙、業界紙はわずかな人にしか利用されておらず、ビジネスサイドである一方、汎用性の高い内容が求められていることが分かる。また同じ紙媒体の雑誌群は概して回答値が低め。

インターネット経由では「ポータルサイトのニュース」がもっとも多く38.8%、次いで「新聞社のニュースサイト」の21.6%が続いている。前者は後者からの提供ニュースが多いにも関わらず、前者の方が利用率が高い。複数社の情報を集約しており、短時間での情報取得には便利なのが理由として挙げられよう。また、非法人系ではブログやソーシャルメディアよりまとめサイトが使われているのも特徴的ではある。今話題のニュースキュレーションアプリの利用率は3.3%に留まっている。

男女差と世代別…属性で大きく異なるネタ元は!?


今調査結果では全部の属性別・項目回答率の公開は無いものの、属性の違いで大きな変化が生じている項目について、特記事項として一部データが公開されている。それを拾い上げて確認していくことにする。

まずは男女別で大きな差異が生じている項目。

↑ 日頃、ビジネスシーンでの会話のネタになるような情報を何から収集しているか(複数回答)(男女差異が大きい項目)
↑ 日頃、ビジネスシーンでの会話のネタになるような情報を何から収集しているか(複数回答)(男女差異が大きい項目)

「テレビの情報番組」は女性の方が10%ポイントほど高い。ワイドショー的な番組は女性の方が視聴率が高いことから、当然ネタとして用いる人も多いのだろう。内容的にも多分に女性向けのところもあり、納得はできる。一方で「新聞の経済紙」は圧倒的に男性の方が多い。仕事柄目を通さざるを得ない場合もあり、男性の回答率が高くなるのも止む無し、というところ。

世代別で大きな差異が見られる項目は、世代間の情報ツールにおけるギャップを実感させる。

↑ 日頃、ビジネスシーンでの会話のネタになるような情報を何から収集しているか(複数回答)(世代間差異が大きい項目)
↑ 日頃、ビジネスシーンでの会話のネタになるような情報を何から収集しているか(複数回答)(世代間差異が大きい項目)

「新聞の一般紙」の回答率で20代や30代の値が3割台から4割台を示している方が驚きだが、50代になると6割近い値にまで飛び跳ねる。一方、インターネット情報の情報集約場所でも比較的最近浸透している「まとめサイト」「ソーシャルメディア・コミュニケーションサービス」では、若年層ほど多用、歳を経るほど利用率が低くなる傾向にある。



今件はあくまでもビジネスシーンにおける会話のネタ元としての話であり、一般の情報収集用ツールと比べ、多分にビジネスライクな要素が強くなる。単に「普段利用している情報収集用ツール」となれば、もう少し「新聞のスポーツ紙」「その他のテレビ番組」「各種週刊誌」などの値は高くなるはずだ。

他方、むしろビジネス的に使われることが多いと思われている「ニュースキュレーションアプリ」の利用率が1割にも満たなかったり、内容の真偽性や編集上の問題点が多い「まとめサイト」の利用率が高めであることなど、興味深い結果も多い。特に後者はビジネスシーンの話のネタとして使う際には、非常にリスキーな感もあるのだが……。


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