本を選ぶポイントは「好きなジャンル」と「好きな作家」
2014/11/04 15:01
ライフメディアのリサーチバンクは2014年10月29日、読書に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうち年1冊以上本(雑誌、コミック、電子書籍などは除く)を読む人においては、購読書を選ぶポイントとしてもっとも多くの人が同意したのは「好きなジャンル」だった。7割の人が本選択の基準として挙げている。次いで「好きなジャンル」「自分の仕事や趣味に関連すること」が続いている(【発表リリース:読書に関する調査】)。
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今調査は2014年10月17日から22日にかけてインターネット経由で10代から60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1200件。男女比、世代構成比は均等割り当て。
今調査対象母集団に対し、本(紙媒体の書籍。雑誌やコミック、電子書籍は除く)の購読頻度を尋ねたところ、年1冊以上、つまりたまにでも読むことがある人は71.6%に達していた。それ以外の人は年に1冊も読まない、あるいは読むことは無いと回答している。その71.6%の人に、自分の購読書の選択基準を聞いた結果が次のグラフ。最大回答率を示した項目は「好きなジャンル」だった。70.7%が本を選ぶ基準に「好きなジャンル」と答えている。
↑ 本を選ぶ時のポイントは(複数回答、年1冊以上本を読む人限定)
次点の「好きな作家」と合わせ、本を購入した・図書館などで借りた経験がある人は、大よそ同意を示すであろうのが、この2つのポイント。仕事で必要不可欠な場合なと何らかの強要によるもので無ければ、自分の趣味趣向に合わせた書籍を選びたくなるのが道理というもの。その趣向のガイドラインとして用いられるのが、ジャンルや作家。ライトノベルや経済、恋愛、歴史、推理もの、このジャンルなら読んでいても飽きない、むしろ積極的に読みたいと、本屋の文庫本で専用のコーナーを渡り歩いた経験は誰しも持っているはず。また同じように、ある作家の作品がお気に入りとなり、その作家の別作品をチェックすべく作者別分類の棚を探ってみる、アマゾンなどで同一作者の作品一覧をたどることも多いだろう。
それ以外のポイントは、回答率が半分以下に下がる。「自分の仕事や趣味に関連」は26.8%。これは半ば資料的に本を選んでいることになる。一方でライトノベルでは非常に重要になると言われているタイトルなどに注目した「本のタイトルやデザイン」も案外上位についている。
第三者の推挙による本の購入動機も結構多い。「本屋で話題・ポップで紹介」が20.8%、「書評を読んで気になった」が17.9%、「家族や友人の推薦」が15.3%と続いている。本屋で平積みされている有力タイトルには時折ポップで宣伝されているものもあるが、意外に効用があるものだと感心させられる。
これを男女別に見たのが次のグラフだが、複数回答形式ということもあり、多くの項目で女性の回答率が高い結果が出ている。女性の方が本を選ぶ際には色々と吟味し、こだわりを持つのだろう。
↑ 本を選ぶ時のポイントは(複数回答、年1冊以上本を読む人限定)(男女別)
特に「好きな作家」の差は大きく、女性は作家によるえり好みが大きいことが分かる。また「本のタイトルやデザイン」からはデザイン性、「家族や友人の推薦」からは口コミの点で、女性の方が影響を受けやすいことがうかがい知れる。
唯一男性の方が高い回答率を示した項目は「自分の仕事や趣味に関連」。元々男性の方が就業率は高く、さらに本を使いうる職についているか否かを思い返せば、十分納得がいく結果ではある。
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