今ペットを飼っていない理由、トップは「世話が大変」

2014/09/25 15:40

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防犯、いやし効果、情操教育…多種多様な理由を目的に飼われることになるペットたち。しかし世間一般にはペットを飼っていない人も多い。それらの人達はどのような理由でペットを飼わずにいるのだろうか。ライフメディアのリサーチバンクが2014年9月10日に発表したペットに関する調査結果から、現在ペットを飼っていない人たちの理由を探っていく(【発表リリース:ペットに関する調査】)。



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今調査は2014年8月29日から9月3日にかけて10代から60代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

今調査に関する先行別途記事で詳しくは説明しているが、今調査対象母集団では3割近くの人がペットを飼っている。つまり7割強は過去の飼育経験は別として、現在ペットは飼っていない。

↑ 現在居住地でペットを飼っているか(再録)
↑ 現在居住地でペットを飼っているか(再録)

この「現在ペットは飼っていない」人に、その理由を聞いたところ、もっとも多くの人が同意を示した項目は「世話が大変」だった。1/3強の人が回答している。

↑ 現在ペットを飼っていない理由は(複数回答、飼っていない人限定)
↑ 現在ペットを飼っていない理由は(複数回答、飼っていない人限定)

「世話が大変」を挙げた人は、少なからずは飼育したい意図はあるが、それによって生じる世話の負荷の方が大きく、飼育を断念している状況といえる。ペットの種類によっては世話の負担も異なってくることを考えると、単純に「何でもいいから飼いたい」では無く、飼育の大変な種類のペットを飼いたいとの前提があると考えられる。似たような回答には「経費」が上位に確認できる。飼いたい意欲はあるが、生じる費用を考えると断念せざるを得ないということだ。

一方次点として挙げられているのは「飼いたいとは思わない」で28.3%。ペットそのものが好かない、好きだが飼う程のものではないなど思いは人それぞれだが、積極さを持たない人がこれだけいるのも事実ではある。

また現在の居住環境ではペット飼育が禁止されており、飼うことが出来ないからとの意見も1/4確認できる。多分に「昔飼っていたが(引越しの結果)ペット禁止の場所に居住することになったため、飼うことが出来なくなった」のパターンだと考えられる。

「留守にしづらい」「家を留守にしがち」「世話の時間が無い」など、回答者の世帯におけるライフスタイルの都合上、ペットを飼えないとの意見も多い。ペットを飼い始めると親密な付き合いをすることになる以上、目が離せないことが多くなり、自分の行動がある程度束縛されてしまう。それが不可能という次第である。多分に一人暮らしの事例が多いと思われる。

これを男女別に見ると、ほとんどの項目で女性の方が高い値を示している。

↑ 現在ペットを飼っていない理由は(複数回答、飼っていない人限定)(男女別)
↑ 現在ペットを飼っていない理由は(複数回答、飼っていない人限定)(男女別)

特に「ペット禁止住宅」「自分・家族にアレルギー」の項目で男性との差異が大きい。回答女性としてはペットを飼いたい気持ちでいっぱいで、自分自身の気持ちの上での条件はクリアできるのだが、周囲環境のハードを超えることが出来ずに地団駄を踏んでいるようすが想像できる。アレルギーの項目は、特に子供が該当するものと考えられる。

一方「飼いたいと思わない」の項目は男性の方がかなり高い値を示している。「動物が好きでない」の値は低く、しかも女性の方が高い結果を見比べるに、動物そのものは嫌いではないが、飼いたいほどのものではない、飼育する衝動に駆られることが無い、ということだろう。動物への愛着心は女性の方が上、ということだろうか。


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