スマホ利用者のLINE率7割強、10代女性は9割を超える
2014/09/05 15:00
ライフメディアのリサーチバンクは2014年9月3日、コミュニケーションアプリ「LINE」に関する調査結果を発表した。それによるとスマートフォン利用者のうち7割強が、現在LINEを使っていることが分かった。男性10代では8割強、女性10代では9割強に達している。認知度はほぼ100%に届いており、また前年同時期の調査結果と比べるとほとんどの属性で10%ポイント内外の増加が確認されている(【発表リリース:LINEに関する調査。】)。
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今調査は2014年8月21日から27日にかけてスマートフォン利用者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1300件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。
コミュニケーションアプリ分野における圧倒的な浸透率とインフラ的な使われ方が多分に行われるようになる一方、アカウントの乗っ取りやプリペイド購入誘導詐称など様々な問題が発覚している「LINE」。特に若年層の間ではスマートフォン普及のきっかけとなり、またスマートフォンの普及と共に急速にLINEそのものも広まりを加速化している。
次に示すのは直近における属性別のLINE利用状況。「落としたが今は使っていない」は以前使っていた経験があること、「知っている・使っていない」は認識しているもののまだダウンロードして使った経験が無いことを意味する。インターネット利用者全体や一般の人全体では無く、スマートフォン利用者が対象であることに注意。
↑ LINEを使っているか(スマホ利用者)
スマホ利用者全体では7割強がLINE利用者。いちアプリの利用率としては驚異的な値ではある。また他のコミュニケーション系アプリ同様に、若年層、そして男性よりも女性の方が利用率が高いのが特徴で、女性10代に至っては93.8%という高い値が出ている。10代女性のスマホ利用者の9割以上がLINE利用者。市場関係者はどよめく値といえよう。
男女間では女性が歳を経ても高い利用率が維持されるのも、今件調査結果の特徴の一つ。主な対話相手までは記載されていないが、身内、特に子供や孫との対話ツールとしてLINEを積極的に利用しているのもしれない。特に(スマホ持ちとの前提があるとはいえ)50代女性でも7割近い人がLINEを使っているのには、驚かざるを得ない。
さらに「落としたが今は使っていない」、つまり以前使っていたが今は何らかの事情で使わなくなった人の割合が、ごく少数なのも特徴。何らかのトラブルが無い限り身内との間のやり取りは途切れることはないし、LINEを止めることで連絡が途絶してしまう事例もあり得ることを考えると、止めたくても止められない人も多いのではないだろうか。
ちなみにリサーチバンクではLINEに関する調査を2012年から毎年行っているが、属性別の利用率を調査し始めたのは2013年から。そこで2年分ではあるが、「使用中」の回答率を併記したのが次のグラフ。
↑ LINEを使用中の人(スマホ利用者)
すでに高い値を示している若年女性層はやや伸び率が落ちており、20代女性に至っては前年比マイナスの値が出ていしまっているが、概して10%内外の伸び率が計上されている。中でも男性20代、そして男女とも高齢層の伸び率が著しい。LINEが若者中心のツールから、広範囲に渡って広まり始めている証といえよう。
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