1500億円超で買い超し継続…海外投資家、2週連続の買い超し(14/07/31)

2014/07/31 16:00

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東京証券取引所は2014年7月31日付で、2014年7月22日から7月25日(7月第4週)分となる株式投資部門別売買状況を発表した。その内容によれば該当週に海外投資家が株を売った総額は4兆3282億5062万0000円なのに対し、買い総額は4兆4816億2706万1000円となり、差し引きで1533億7644万1000円の買い超しとなった。これは先週から継続する形で2週連続の買い超しとなる。法人は売り超しに転じ、個人は売り超しを継続し、証券会社も売り超しを継続している(【東証:投資部門別売買状況の発表リリースページ】)。



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7月22日から7月25日における各部門別の売買動向は次の通りとなる。

・法人……5856億5068万8000円/5732億9696万2000円(123億5372万6000円売超)
・個人……2兆2481億1174万7000円/2兆0748億5862万1000円(1732億5312万6000円売超)
・海外投資家……4兆3282億5062万0000円/4兆4816億2706万1000円(1533億7644万1000円買超)
・証券会社……1178億4808万9000円/1052億6667万7000円(125億8141万2000円売超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))

また、直近5週間における海外投資家の動向推移は次の通り。

6月23日-27日……813億4422万8000円売超
6月30日-7月4日……2795億6169万5000円買超
6月2日-6月6日……1563億9964万0000円売超
7月14日-18日……868億6481万4000円買超
7月22日-25日……1533億7644万1000円買超

今回計測週は21日が海の日でお休みのため、営業日は4日間。通常週よりは1日少ない中での開場となった。ここ数週間相場を大きく変動させる要因の海外情勢は引き続き緊張の中にあるものの、変化を思わせる動きは無く、相場への影響もあまり無かった。また夏期休暇モードに突入したことから、出来高も抑えられており、半ば以上閑散とした中での小幅な値動きに終始している。実際、日経平均株価も1万5000円台前半のボックス圏内で推移しており、ある意味「凪」、ある意味「嵐の前の静けさ」的な感は否めない。

海外投資家の動向としては、相場そのものが凪状態であったことから、買い超し・売り超しいずれにしても大きな値動きは無いものとの観測があったが、実際には1000億円超とそれなりに大きな買い超しに落ち着いた。週末にやや値を上げた部分があり、これが影響しているのかもしれない。

次回計測週は夏季休業期間中の閑散相場という点では変わりは無く、また海外要因もウクライナ・マレーシア機撃墜問題をはじめとして多様な方向での問題解決には程遠い状況にはあるものの、大きな動きは無く、相場もじわりじわりと上昇を続けている。日経平均株価も1万5000円台前半のボックス圏はようやく超え、後半に刺さった感はある。このままで推移すれば海外投資家の動向も今回週同様、買い超しの結果を見せることだろう。


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