子供に一番人気のキャラ、「アンパンマン」が2年連続トップに(最新)
2018/06/22 10:50


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妖怪ウォッチは後退、アンパンマンがトップに返り咲き
今調査は2018年5月11日から13日にかけて、0歳から12歳の子供を持つ人(子供と一緒に回答できる人)にインターネット経由で「子供の意見を入力できるような状況で」答えてもらったもので、有効回答数は800人。子供の年齢(0-2歳・3-5歳・6-8歳・9-12歳)と男女別で均等割り当て。調査協力はクロス・マーケティング。同様の調査は毎年実施しているが、2012年以前は様式が異なるため比較対象にはならない。また2013年から2016年までは長子のみが対象だったが、2017年からは長子に限定せずに回答を精査対象としている。
子供が好きなキャラクターはテレビ視聴率や映画の興行成績、関連冊子のセールスはもちろんだが、食玩、おもちゃ、文房具、ゲームソフトなど周辺商品の展開の動向を探る上で、非常に重要な情報に違いない。コンビニや外食産業におけるキャンペーンでも、子供向けの商材が使われる事例は多々あり、それらは必然的に子供に人気のあるキャラクタが用いられることになるからだ。
調査対象母集団全体における、もっとも好きなキャラクター(シリーズ単位、以下同)の人気投票の結果が次のグラフ。前回年となる2017年でトップに位置した「それいけ!アンパンマン」が、今回年の2018年も再びトップについている。

↑ もっとも好きなキャラクター(男女総合、択一回答、上位陣)(2018年)

↑ (参考)もっとも好きなキャラクター(男女総合、択一回答、上位陣)(2017年)
説明によれば2012年から調査方法を変更してはいるが、2002年の調査結果以来13年連続でトップについていた「それいけ!アンパンマン」を抜き、2015年でははじめて「妖怪ウォッチ」が最上位についた。そして2016年でも「妖怪ウォッチ」がトップを維持し、2年連続の王座を確保。しかしながら2017年では第3位に後退し、今回年の2018年では上位10位にすら顔を見せなくなった。この動きに関して調査結果の報告書では何の言及も無いものの、子供達の間での注目、興味の対象として、優先順位が他のキャラクターと比べて落ちてしまったことが考えられる。
トップは前回年に続き「それいけ!アンパンマン」だが、第2位も前回年に続き「ドラえもん」。「ドラえもん」は前回年において1996年のアンケート開始以来初めてのトップ3入りを果たしていたが、その勢いが今回年も続いたことになる。
上位陣には「プリキュアシリーズ」「仮面ライダーシリーズ」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」が入っているが、報告書では「テレビで放送されているキャラクターの根強い人気がうかがえます」と分析しており、子供達の間におけるテレビの影響力の強さが改めて確認できる。
他方「ミニオン」など、キャラクターそのものの知名度は高いものの、前回年では顔を見せていなかったキャラクターが上位入りしているが、これについては「テーマパークやゲームで世間の注目を集めたキャラクターも上位に上がってきました」と報告書では説明している。テレビ以外の場面で接触する機会が増えたキャラクターに、親しみを感じる子供も少なくない実情がうかがえる。
男女で異なる、共通する人気キャラ
これを男女別に、上位陣を確認したのが次のグラフ。

↑ もっとも好きなキャラクター(男女別、上位陣)(2018年)
男女ともにトップは「それいけ!アンパンマン」。前回年では「それいけ!アンパンマン」は女子の上位5位には入らなかっただけに、今回年では男女を問わず人気を集めた実情がうかがえる。男女総合で第2位の「ドラえもん」を大きく引き離してのトップとなったのは、男女双方から大いに好まれているからのようだ。
他方、第2位は男子で「ドラえもん」、女子で「プリキュアシリーズ」と異なる形となっている。第3位は男子「仮面ライダーシリーズ」、女子「すみっコぐらし」。男女それぞれに人気がありそうなキャラクターがついている。もっとも「ドラえもん」は女子でも第5位に入っており、それなりに多くの人から好かれていることに変わりは無いのだが。
男女別の上位陣の動向を見ると、共通する作品は別として、個々の男女別でのみ上位に位置する作品では男女の趣向の違いが大きく出ているように見える。男子はカッコよさが見えるもの、女子はカワイイ系・あこがれ系のものが高い人気を集めているのが再確認できる。他方、「それいけ!アンパンマン」は男女ともトップだが、男女それぞれが求める要素を欠けること無く有していると解釈すれば、道理は通る。男女・年齢の別無く楽しめる要素が盛り沢山なのが大きいのかもしれない。
やや余談になるが、よい機会でもあるので。過去5年分において、同時期に行われた同様調査結果から、それぞれの年の上位10位分を抽出し、今回の上位陣と並べたのが次のグラフ。個々の年の第11位以下はデータが確認できないので、その部分は当然空欄となる。

↑ もっとも好きなキャラクター(男女総合、各年上位10位まで、空欄は該当年で11位以下)
今件はあくまで「もっとも」好きなキャラクターで、例えば次に好きな、3番目ぐらいに好きなキャラクターは反映されていない。空欄の年があっても、そのキャラクターの人気がまったく無くなったわけでは無い。相対的にもっとも好かれている対象として、順位が下がり、公開値の範囲から外れただけの話。
5年間の限りではやはり2015年における「妖怪ウォッチ」の過熱ぶりが目に留まる。ここまで「もっとも好き」の意見を集約できる、魅力ある対象として高く評価された結果といえよう。一方で「それゆけ!アンパンマン」や「ドラえもん」「ポケットモンスター」「プリキュアシリーズ」「きかんしゃトーマスとなかまたち」「仮面ライダーシリーズ」の安定した人気ぶりも改めて確認できるというものだ。
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