買い物工夫、手数料ゼロ、光熱費の無駄使いチェック…家計の節約術を探る
2014/06/27 14:30


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買い物の仕方の工夫、ATMは手数料ゼロの時のみ使用
今調査は2014年5月9日から15日に渡って、20歳から59歳の男女に対して携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000件。男女比・10歳区切りの世代構成比で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
金銭的に余裕を持たせるためには、収入を増やすか出費を減らすことになる。そのうち後者、出費を減らすため、無駄使いを抑えるのが節約術。現在行っている、家計ベースでの節約方法について、複数回答で聞いた結果が次のグラフ。最多回答項目は「買い物の仕方の工夫」で55.2%に達していた。

↑ 現在行っている家計の節約(複数回答、上位15位)
具体的にどのような工夫をするかはレポート上には無いが、例えば肉ならスーパーA、野菜なら八百屋のB店といった形で、それぞれの商品に関してもっともお値打ち価格で入手できる場を選んで買い物をする、食材は個別包装のでは無くまとめ買い的なものを手にして単価を下げる、といった具合だろう。
次いで多いのは「銀行ATMは手数料がかからない場面で」で51.8%。提携銀行ならば大抵のATMは利用可能だが、直轄のATMでない場合、あるいは時間帯によっては手数料が108円、216円とかかる場合がある。数万円単位の引きおろしでも1%前後の、1000円単位の利用ならば数十パーセントの手数料と考えると、浪費以外の何物でもない。また1回1回は少額でも、繰り返し使うことで大きな額として積み上げられることになる。
以下、光熱費の無駄使いチェック、外食びかえ、マイボトルの持参で飲料水購入費の削減などが続く。いずれも「言われてみれば……」という項目ばかりで、これら上位陣は節約チェックリストとしても使えそうだ。
世代別で異なる節約項目
今件節約事例のうち、当サイトの別記事でもよくスポットライトを当てられるものをいくつか抽出し、その世代間格差を確認したのが次のグラフ。世代ごとの特性が結構良く出ている。

↑ 現在行っている家計の節約(複数回答(一部抽出、世代別)
外食産業のすう勢と大きな関わり合いがある「外食をひかえる」は若年層ほど少なく、歳を経るにつれて値が上昇する。イベント性の高い外食利用は、若年層にとっては欠かせない「ハレ」の機会に違いない。一方でその外食を利用する機会が多々ある昼食において「弁当持参」をする人は、若年層ほど高く歳を経るに連れて回答率は低くなる。整合性が無いようにも思えるが、若年層としては「昼食などの外食はひかえて弁当持参」「気分転換や夕食時の外食は利用する」ということなのだろう。
「電子マネーの利用」は20代が少なめで30-40代が多い。若年層ほど多用しているイメージがあるが、実際には30-40代が一番、50代が結構活用している点は意外かもしれない。
LINEやSkypeなどの通信アプリを使って電話代を抑える節約は、圧倒的に若年層が高い値を示す。他の調査結果でもコミュニケーションツールとしてLINEなどのチャットアプリを使うとの回答は若年層ほど高いことから、この結果も納得がいくというものだ。
節約はあくまでも無駄を削り取ることが最優先課題となる。必要不可欠なものまで削ってしまっては、そこから生じる便益まで失い、かえって浪費をもたらすかもしれない。ライフスタイルに悪影響を及ぼすことのないよう、節約は上手に、賢く行いたいものだ。
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