パソコン一番、スマホは二番、Facebookのアクセス端末(2015年)(最新)

2015/06/27 14:00

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今やmixiなどを超え、ツイッターやLINEと競り合うほどに日本でも普及を示しているソーシャルメディア、Facebook。他のソーシャルメディア同様、スマートフォンを中心とする携帯電話の高性能化が利用に拍車をかけたのは間違いないが、それでは実態として、Facebookの利用者はどのような端末からアクセスをしているのだろうか。ライフメディアのリサーチバンクが2015年6月17日に発表したFacebookに関する調査結果から、その実態を確認していく(【発表リリース:Facebook(フェイスブック)に関する調査(2015年)】)。



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パソコンが一番、スマートフォンが続く


今調査は2015年6月5日から10日にかけて、10代から60代の男女を対象にインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1800件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。また今調査に関する先行掲載の記事【Facebook登録者は38%、非登録理由は「不要」「実名がイヤ」】などで解説している通り、今調査対象母集団では37.6%の人が回答時点でFacebookに登録(利用頻度は問わず)。そしてその登録者のうち約7割は、週一以上の頻度で利用している(利用実態のある登録者)。

↑ Facebookに登録をしている(2015年6月)(再録)
↑ Facebookに登録をしている(2015年6月)(再録)

↑ Facebookのログイン頻度(登録者限定)(2015年6月)(再録)
↑ Facebookのログイン頻度(登録者限定)(2015年6月)(再録)

利用頻度・利用している機能は多種多様だが、その実情によって利用端末も変わってくる。移動先でちょくちょく現地での様子を報告したり写真を撮りたい人はスマートフォンが欠かせない。仕事場や自宅でウェブブラウジングをしながら情報を集め、その内容を知人に知らせたい、じっくりと精査した上で書込みしたい場合は、パソコンの方が都合が良い。自宅内でリラックスしながら大きな画面でチェックをしたい場合、タブレット端末があればハッピーなFacebookライフが堪能できる。

そこで利用実態のある登録者に、どのような端末でFacebookへアクセスしているか、複数回答で聞いた結果が次のグラフ。最上位を示したのはパソコンで7割程度、次いでスマートフォンが6割近くとの結果となった。

↑ どの端末でFacebookにログインしているか(週一以上利用者、複数回答)(2015年6月)
↑ どの端末でFacebookにログインしているか(週一以上利用者、複数回答)(2015年6月)

男性でパソコンが多い、女性でスマートフォンがわずかながらも多いのは、それぞれ普段Facebook以外でもインターネットへのアクセス端末として利用しているものが、そのまま反映されたものと考えられる。男性は多分に仕事場からのアクセス機会も多いと考えれば道理は通る。

女性に限ればパソコン経由とスマートフォン経由の利用率は同率。パソコン全般としての利用率の低さ・スマートフォンの高さが大きな要因ではあるが、早ければ来年には両者関係が逆転し、女性はスマートフォン経由の利用者の方が多くなる状態となることは、容易に想像できる。

意外に思えるのがタブレット型端末。全体で12.0%、男性に限れば2割近く。タブレット型端末の利用率(所有率では無い。世帯単位で所有している事例も多いため)は2割強との話が複数の調査結果から出ていることを考えれば、タブレット端末におけるFacebook利用率は結構高めと考えられる。一方で、従来型携帯電話によるアクセスは3%足らずに留まっている。利用できなくはないが、多分に無理があり、昨今ではマルチメディアファイルがアップロードされる場合も多いため、多くの人はスマートフォンに移行しているというのが実情だろう。

経年変化で見るアクセス端末の推移


リサーチバンクでは2011年から毎年同じタイミングでFacebookに関する調査を実施しており、その経年動向を知ることが出来る。今件アクセス端末に関しては2012年からの調査がなされているため、都合4年間の動向を確認できる。それをざっとまとめたのが次のグラフ。

↑ どの端末でFacebookにログインしているか(週一以上利用者、複数回答)
↑ どの端末でFacebookにログインしているか(週一以上利用者、複数回答)

動向をまとめると、

・パソコンは漸減、特に女性の減少ぶりが著しい

・スマホは漸増から頭打ち、2015年には再び増加へ

・従来型携帯は減少

・タブレット端末は上昇から頭打ちへ

との動きが男女を問わずに起きているのが分かる。特に興味深いのは、スマートフォンによる利用率が頭打ちの傾向を示していたが、これが再び上昇に転じたこと。経年データがまだ4年分なので一時的現象の可能性もあり、来年以降の動きで追検証する必要はあるが、女性はすでにパソコンとスマートフォンが横並びとなり、男性も確実に差を縮めている。元々ソーシャルメディアとスマートフォンの相性の良さは知られているところではあるが、同時にパソコンの利用者減退傾向も後押しする形で、利用端末の確実なシフトが起きているようだ。

他方タブレット型端末は利用率が上昇から横ばいとなった。タブレット型端末そのものも普及率に伸び悩みが見られるとの話もあり、これがFacebook利用における影響を与えているのかもしれない。


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