Facebook登録者は38%、非登録理由は「不要」「実名がイヤ」(2015年)(最新)

2015/06/24 11:30

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ライフメディアのリサーチバンクは2015年6月17日、ソーシャルメディアのFacebookに関する調査結果を発表した。それによれば調査対象母集団においては、Facbookに現在登録している人は38%であることが分かった。高齢層より若年層、女性より男性の方が登録率が高い。一方現時点で登録していない人の理由としてもっとも多くの人が挙げたのは「自分には不要なサービスだから」で、過半数に達していた(【発表リリース:Facebook(フェイスブック)に関する調査(2015年)】)。



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若者・男性ほど登録率は高いが10代はやや低め


今調査は2015年6月5日から10日にかけて10代から60代の男女へインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1800件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

今や世界最大級の規模を誇り、日本でも多数の人が利用しているソーシャルメディア、Facebook(フェイスブック)。他のソーシャルメディアとの連動性も積極的に図られ、モバイルによる利用も盛んに行われている。インターフェイスになじまない、実名制を好まないとして一時期は日本での普及を危ぶむ声もあったが、今となっては「今は昔」的な話ではある。

調査時点において、Facebookに登録している人は全体で37.6%。大体5人に2人は登録している計算になる。

↑ Facebookに登録をしている(2015年6月)
↑ Facebookに登録をしている(2015年6月)

他調査でも若年層ではLINEやツイッターの登録率が高めで、次第に歳と共にFacebook登録率が上昇するとの結果が出ているが、今件でも10代はやや低め、20代以降で伸びて、高齢層では低めな値が出る形を示している。ただし男性はぶれがあるものの大よそ中堅層で高い値を示し、60代でも減少はほとんど見られず、女性は10代から20代にかけて大きく上昇し、30代以降は急速に登録率が減っていく。Facebookがどちらかといえばビジネス的な利用が行われることが多いのが影響しているようだ。

今件はインターネット経由での調査なため、特に50代から60代の回答は「世間全般の登録率」とはかい離している可能性が高い。しかしそれを考慮しても、60代で男性36.7%、女性でも22.0%がFacebookに利用している現状は、注目に値する。

なぜFacebookに登録しないのか


一方で当然ながらFacebookに登録していない人もいる。今件調査対象母集団では「Facebookそのものを知らない」人は1.9%で、現在知っているが登録をしていない人は60.6%に達している。この「知っているが登録していない」人に、その理由を尋ねた結果が次のグラフ。

↑ Facebookに登録しない理由(複数回答、該当者限定)(2014年5月)
↑ Facebookに登録しない理由(複数回答、該当者限定)(2014年5月)

最上位の理由は「自分に不要なサービス」。内容をある程度認識しており、その上であえて登録してそのサービスの恩恵を受けるまでもないとの判断。あるいは過去に登録し、実際に使ってみたが必要との判断には至らなかった人もいるのだろう。これは男女ともほぼ同意見率。

興味深いのは次点の「実名で登録することが嫌」。男女差が11%ポイントほど離れ、女性の回答率が極めて高い。女性に限ればトップの「自分に不要なサービス」に届きそうな勢い。原則実名主義のFacebookにおいては、それが最大の利点ではあるのだが、同時にそれをデメリットと感じる人が、特に女性には多い。プライバシーの問題などがあるものと考えられる(なお現在では「実名同様に公知利用されているならハンドルネームのような実名以外の呼称でもOK」との解釈に改められている)。

それ以外の項目「面白さ・楽しさが分からない」「サービスの内容が良くわからない」も男女差はほとんど無い。唯一「実名登録」の部分でだけ男女差が大きく出ている実情は、Facebookに限らずネット上のコミュニティ・コミュニケーションにおけるプライバシーの問題で、女性は男性以上に気を使っていることがうかがえる。



詳しくは別機会で精査するが、内容そのものが周知されていないと回答率が高くなる傾向が強い「面白さ・楽しさが分からない」「サービスの内容が良くわからない」の回答率は年々減少する傾向にある。一方で、システムの根本的な部分を基にした判断結果「自分に不要なサービス」などは上昇する動きを示している。良しにつけ悪しきにつけ、Facebookの認知度は上昇し、その上で取捨選択が行われているのだろう。


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