日本人ってどう思われてるの? 諸外国の若者に聞いてみました

2014/06/17 08:30

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海外の掲示板やYouTubeなどでは国内外のやり取りを自由にチェックできるため、時として異文化交流の場面を直に自分の目で確認する機会を得られる。日本は、日本人はどのように海外から思われているのか、その一端を知る良い機会ともいえる。それでは一般的に日本人は諸外国の若者達からどのような視線で見られているのだろうか。2014年6月に内閣府が発表した、日本や諸外国の若年層を対象にした意識調査【平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査】の公開値から、日本自身も含め、若年層の目から見た日本人に対する感想を確認していくことにする。



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今調査の調査要項については先行記事の【日本の若者が抱えるネガティブシンキング、各国比較で上位独走!?】を参照のこと。

日本人全般に対してどのようなイメージを抱いているか。用意した選択肢で当てはまるものをいくつでも回答してもらったのが次のグラフ。回答者は若年層を対象としていることに注意する必要があるが、日本人自身にも聞いている、つまり日本の若者における日本人としての自意識も推し量れることができて興味深い。





↑ 日本人についてどう思うか(当てはまる言葉、複数回答)
↑ 日本人についてどう思うか(当てはまる言葉、複数回答)

まず日本人若年層における自意識を見ると「勤勉」「真面目」「礼儀正しい」の項目で絶対値が高く、加えて「融通が利かない・頑固」の点で他国よりも高い値を示している。日本人の特性と言われている点が如実に表れる結果であると共に、日本の若年層の冷静な視線が確認できる。また「勇敢」「熱情的、情熱的」「横柄」の値が絶対値として、「現実的・実際的」「冷静」が他国と比べて相対的に低く、なるほど感を覚える。

他国の反応を見ると、まず韓国の特異性が目に留まる。世間一般に伝えられていることだが、韓国は(若年層に限っても)日本人への印象が悪い。「独善的」「見栄っ張り」「融通が利かない・頑固」「横柄」のようなネガティブな部分で他国よりも高く、「知的」「勇敢」「友好的・親和的」「真面目」のようなポジティブな項目で他国より低い。韓国の若者たちが日本人をどのような視線で見ているのか、その一端をうかがい知れる。

その韓国をはじめ諸国毎に見方が随分と異なるため、諸外国共通の「日本人的イメージ」は想定しにくいが、「勤勉」「知的」「寡黙・慎重」「冷静」「友好的・親和的」「礼儀正しい」は比較的高め、「見栄っ張り」「勇敢」「独善的」「融通が利かない」「熱情的・情熱的」「横柄」は低い感はある。また、例えばドイツなら「勤勉」「知的」「冷静」「友好的・親和的」「礼儀正しい」、アメリカなら「知的」「友好的・親和的」「真面目」が他国よりやや高めに出ていること、イギリスは諸国と比べていずれも低めの値が出ており、日本人のイメージをつかみにくいのかもしれないこと、さらに「寛大・思いやり」はどの国でもほぼ同じ値を示しているなど、それぞれのイメージに対する興味深い傾向を確認できる。

無論これらはあくまでも若年層が回答したものに過ぎず、諸国の全体的な日本人への印象とは異なる。とはいえ納得させられる面も多く、また諸国の日本人へのイメージを想定する上で、大いに参考になることは間違いない。


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